【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ2)

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Episode1「出会い」【月城蒼飛】ページ2

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『さてさて…今日も頑張りますかー』

俺は朝起きて、寮である201号室を出た。

201号室では蒼穹先輩が寝ていたけど、気持ち良さそうに寝ていた為、起こす気になれなかった。

『(氷室先生に怒られても知らないからな～)』

そんな事を思いながら、俺は学園内を歩き始める。

今日は陸上部の朝練も、生徒会の朝会議も何も言われていない。

だから、少し暇だった。

『…?』

俺は暫く歩いて、玄関である人物を見かけた。

困った顔をしてウロウロしている。

『(…転校生かな?)』

困ってる人を見捨てる訳にはいかず、俺はその人に近付いた。

『…あのー、どうしたんですか?』

そう話しかけると、その人はびっくりした顔をしていた。

「っあ、や、えっと…お恥ずかしながら、迷子になってしまって…あ、僕は、えと、三年生の、望月綾萠、です」

そういえば、蒼穹先輩や氷室先生が言っていた気がする。

『……あ、転校生の方ですね。俺は2年の月城蒼飛です。…望月綾萠さんですね。綾萠先輩、学校内案内しますよ』

俺はニコッと笑って、綾萠先輩の手を優しく握った。

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