【オリジナル】後輩君と転校生【派生/合作】 (ページ14)

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Episode6「鬼ごっこ」【月城蒼飛】ページ14

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次の日＿

俺は放課後、生徒会の仕事をしていた。

陸上部の大会に向けての練習があったのだが、どうしても外せない生徒会だった為、仕方なく断念した。

『(…ふぅ、やっと終わった)』

生徒会が始まって1時間。

今日はいつもより、終わるのが時間掛かった。

廊下に荷物を置いている為、廊下へ出ると

『…綾萠先輩?』

綾萠先輩が泣いた後みたいな顔をして、廊下を歩いていた。

「っ!!」

『あ、ちょっ!』

俺の顔を見た瞬間、廊下を走り出した。

俺は居ても立っても居られず、綾萠先輩を追いかけ始めた。

『綾萠先輩!待って下さい!』

陸上部では走る事が得意な俺にとって、追いかける事は余裕だった。

『綾萠先輩っ!!』

後少しで追い付けた時、突然氷室先生が俺の前に出て来た。

俺は氷室先生にぶつかる。

「何してるんだ?こんな所で。しかも走ってただろ」

『すみません、綾萠先輩を追いかけていました』

「追いかけていた?…何で?」

『…俺の顔を見て、逃げ出したので…しかも、最近避けられていたし…』

氷室先生はあまり驚く様子を見せない。

「まぁ、何がともあれ、廊下を走るんじゃない。お前、生徒会だろ?」

『…はい、すみませんでした』

俺は氷室先生に帰る様促され、仕方なく荷物を取りに行った。

『何で、綾萠先輩逃げたの…』

気付けば俺は…涙を流していた。

『避けられたくないよ、綾萠先輩に…』

俺は普通、こんな事で泣く様な性格では無い。

だけど…綾萠先輩に避けられて逃げられると、悲しい感情が込み上げて来る。

『(泣き顔、誰にも見られたく無い…)』

俺は涙を袖で拭って、学生鞄を持って家へ帰った。

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