【d!】家出した幼い少女の心は (ページ28)

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28話ページ28

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私はふと目を時計に移した。

時刻は午後5時。

…ここに来て、もうそんなに経ったのか。

『(時間って過ぎるのが早い)』

今までは長いと感じることが多かった。

『(…というか、私どれだけ寝てたんだろ…)』

マンちゃんとひとらんと、話しているうちにどんどん頭が回ってきた。

寝ぼけていたから脳がほぼ停止状態だった。

os「あ、そういやぁ…コレ買ってきたんやけど、食べる？夕飯前やから沢山はダメやけど…」

そう言って差し出されたのは、アイシングクッキーだった。

キャラクターは…ゾムの服に描かれているクリーパー…？

ht「凄いよね。どうやって作るのか、今二人で研究してるんだ」

『へぇ〜…ねぇ、食べていいの？』

os「いいめう！1枚しかダメやけどな？」

『うん…っ！』

マンちゃんは満足そうに微笑んで、私にクリーパーのアイシングクッキーを渡した。

私は受け取って

『いただきます…』

と食べ始めた。

どんな味がするのかワクワクして食べ、とても甘くて美味しかった。

…アイシングクッキーなんて、売っているのは知っていたけど、「甘い物は毒」と言われて買ってもらえなかった。

だから、今食べれて幸せに感じていた。

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