【d!】未来予知夢と少年【rb】 (ページ16)

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？「っ!危ない!!」

その声と共に、俺とAは腕を掴まれて、ホームに引き上げられた。

振り向くと、猛スピードで通って、ホームに止まる電車の姿があった。

？「はぁ、はぁ、間に合った…」

『…何で、助けたんすか…』

Aは助けてくれた人を、睨んでいた。

？「…誰かが自殺する所を、助けない訳ないでしょ。しかも子供なのに」

『俺は…っ!生きたくなかった!このまま、消えてしまいたかった…』

rb「A…」

だけど、どんどん言う内に、Aは涙を溢れさせていた。

？「俺は君等を救いたい。だから、少し話さないか?」

男性の言葉に、俺等は頷いた。

sn「…俺は神保真平(じんぼしんぺい)。しんぺい神でも、ぺ神でも良いよ」

rb「俺は天乃呂戊太。ロボロで良いです」

『…赤坂 A』

軽く自己紹介をした後、ぺ神さんは口を開いた。

sn「何があったんだ?2人で電車に飛び出すなんて…」

Aは話そうとしたが、俺が代わりに話した。

一番辛い思いをしているAに話させたくなかった。

sn「…虐めに虐待…最低な行為だね。A君の両親、どうしたの?」

『ロボロが逆鱗に触れてしまって、暴行されている時…俺が殺しました』

sn「!?…殺した、の…」

ぺ神さんはAの自白に、驚きを隠せていなかった。

sn「…じゃあ、時効が過ぎるまで、ロボロ君の家で住むと良いよ。もしくは、我々小学校の保健室においで」

rb「え、我々小学校…?」

我々小学校は俺等の通ってる小学校。

sn「詳しく聞いて分かったけど、君等はうちの生徒だったんだね。この事は名前を伏せて、報告させてもらうよ」

rb「分かりました。…ぺ神さん、ありがとう御座いました」

『…ありがとう御座いました』

俺等はぺ神さんにお辞儀をして、家に帰った。

Aを家に住まわせる事を、お母さんは快く受け入れてくれた。

過去は話さない事にした。

Aの居場所を失わせたくなかった。

そして数日後__

俺等への虐めは無くなった。

ぺ神さんに感謝しかない。

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