【オリジナル】復讐に燃える殺し屋の少女Ⅱ (ページ7)

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7話ページ7

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『流石にー…冗談だよね？可愛いって』

「…何も冗談じゃないけど」

陵は嘘偽りない目で私を見つめた、逆に「なんで冗談だと思った？」と言わんばかりの顔をしている。

元々陵は嘘を吐くタイプではない、それに私に嘘を吐いたことは一度も無い。

『…ほ、本音なんだね？…余計恥ずかしいから、やめてよ、もう』

陵から逃げるように、身体を背けさせた。

顔を見られたくない、きっと今の私は顔が真っ赤だから。

「雛の反応可愛すぎるからもっと言いてぇー、言っていい？これからも」

『っ…す、好きにしたら？…別に照れないし』

「そう言いながら照れてるくせに」

『う、うっさい…！！』

陵は本当に私の心を弄ぶのが上手い。

私を好きであることを願っているうちに、徐々に眠くなってきていた。

「好きだよ、雛」

その言葉を最後に、私は意識を手離した。

「…あれ、雛？」

俺の言葉に返事しなくなった雛、身体をこちらに向かせてみると、スースーと可愛い寝顔で寝ている雛の姿があった。

写真撮っとくか、俺は携帯を取り出して雛の寝顔を写真に収める。

「…そんな無防備だったら俺以外に襲われるっての…」

雛はただでさえ可愛いのに、無防備に寝てたら男に狙われる。

「…絶対に、他の男に雛を渡さねぇ…俺の雛だから」

出会った頃から大好きな雛を、他の男に易々と渡す訳にいかない。

ちっちゃくて、優しくて、可愛くて…そんな雛が他の男のモノになるなんて絶対に嫌。

「(…いつかは襲うのもありか)」

ぼーっと雛の顔を眺めていると、保健室に誰かが入ってくる足音が聞こえた。

カーテンから顔を出すと、保健室の先生と目が合った。

「あら、坂川くんどうしたの？まさか天野さんが寝てるの？」

「…なーんで分かったんスか…怖いッスよ」

この学校の先生はとにかく察しがいい。

俺が何も言ってなくても、さっきのように分かってしまうのだ。

「さっき教室を通ってきたときに、偶然坂川くんと天野さんの話が聞こえたのよ。"陵が雛を姫抱きして保健室行った"ってね」

あいつらしばく、絶対にしばく。

「あいつらだるいッスね…w」

「まぁいいじゃない、貴方達本当にお似合いだから」

「からかうのやめてくれません？？」

俺はベッドから立ち上がり、雛に布団を被せた。

無防備すぎだし、俺を誘ってるっつーか。

「…そろそろ戻りますわ、雛は寝かせとくんで」

「はーい、分かったわ」

保健室を出て、教室に向かった。

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