【オリジナル】石化の魔眼を持つ少年Ⅰ (ページ4)

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4話ページ4

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「…ねぇ、一体どこまで行くの…？」

私は琴と帰る寸前、クラスの女子に呼び止められてどこかへ向かっていた。

今日話さないといけないことって何…？全く想像がつかない。

「…ここでいいかな」

「ぇ…？」

そこは体育館の裏、木々に隠れて道路から見えない場所だ。

私を呼び止めた女子含め、そこにいた女子も合わせて少人数だったが、私一人に対しての人数は多かった。

「あのさ、なんであんなの(・・・・)と関わってんの？」

「あの眼が危ないって知ってるんでしょ？じゃあなんで？」

……まさか、その言葉がくるとは、そこまで予想していなかった。

私の頭のどこかでは「琴に関する言葉」がくると思っていた。

ただ、その思考はほんの少し。だから、くる訳無いと思っていた。

「…なんでか、って？私が、琴と幼馴染だからよ」

「幼馴染…？あんなのと？」

「あんなの、って…言わないでくれない？」

少しピキッときた、幼馴染である琴を馬鹿にされたから。

どこまでこの人達は琴を馬鹿にすれば気が済むのか、予想が付かない。

「だって、実際そうじゃん。あの眼を持ってるアイツは、化け物そのものなんだよ」

私の胸ぐらを掴み、冷たい視線を向けてくる。

化け物、って…

「幼馴染を、馬鹿にすんな、っ」

「…もういいよ、私達友達辞めよ。…まぁ…最初から、友達だと思っていなかったけどね」

「…っ！！」

そう冷たく突き放したあと、一発…私の腹に、女子とは思えない重たいパンチが飛んでくる。

「がはっ…！？」

大きく目を見開いた私の視界には…女子ではなく、体の大きな男がいた。

女子だと思っていた存在は女子ではなく、大男が私の腹に一発入れていた。

その衝撃で壁にずりずりと座り込み、息を荒くさせながら見上げる。

周りでケラケラ笑う女子に、ニヤニヤしながら私の頬を殴る男。

「うがっ、！！」

「うわっ、きったなー」

私は、視界が悪くなって、酷く眩暈がした。

気付けば、口から大量に血を吐いている。

この光景、この、状況が……

「こ、と……」

フラッシュバックして、意識を吹っ飛ばした。

「あんな化け物と、関わるのが悪いのよ」

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