【オリジナル】石化の魔眼を持つ少年Ⅰ (ページ3)

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3話ページ3

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この授業も、その次の授業も、何一つとして身に付かない。

先生が僕を馬鹿にしたらそれに便乗してクラスメイトも馬鹿にしてくる、その繰り返しだ。

葵は何度も頭を抱えていた、何をそんなに僕を心配する必要があるのか全くもって分からない。

"「アンタは私から見たら唯一の幼馴染なの！」"

そう何度も答えられてきた。

確かに僕と葵は幼馴染だ、曖昧だが幼稚園から一緒だった記憶がある。

"『…ふーん』"

いくら興味無さげに答えようと、葵は僕を見捨てようとしなかった。

…僕と関わってたら、いつか葵が酷い目に遭うかもしれないのにな…

「琴〜、一緒に帰ろ」

放課後へとなり、僕は一人で帰る支度をしていた。

すると既に準備が終わった葵に話しかけられる。

『…いいけど』

「じゃあ帰ろっか！」

一緒に教室を出ようとしたとき、背後から声を掛けられた。

「ねぇ葵、ちょっと話あるんだけどいいかな？」

「え、あー…明日じゃダメかな…？」

「今日がいい」

葵は半ば強制的にクラスメイトの女子に連れ去られ、どこかに消えてしまった。

…まぁおいか。そんな冷め切った考えで、僕は玄関に向かった。

＿＿＿葵がどんな目に遭うのかも知らずに。

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