本物と写し。一 ページ1
ﾋﾞ--ｯ、ﾋﾞ--ｯ、ﾋﾞ--ｯ
私が一人部屋でゆっくりしている時、そんな大きな音が鳴り響いた
｢っ･･････？｣
気になる
でも勝手に部屋から出ては行けないって言われているから･･･
＿─────────ｯ＿
｢なんの音･･････？｣
遠くの方から聞こえる何かの音に、私は耳を傾けた
＿──────ぁ──＿
＿──け────は──く＿
聞こえにくい･･････。でも、部屋の外で大事が起きているのには間違いない
｢･･････ちょっとだけ、ちょっとだけなら･･････｣
私は、自身の刀を腰に差し扉に手をかけた。
瞬間
ドォォオオオオオン
｢ひっ？！｣
けたたましい程の爆発音が聞こえた
急いで飛び出ると、遠方から煙が
｢長義！！！！｣
私を呼ぶ声
｢長義直ぐに逃げるんだ！！｣
お世話をしてくれてる役人さんの一人だ
｢どうしたんですか？！何故あちらから煙が･･････っ｣
青い顔をしながら、彼は言った
｢歴史修正主義者が時の政府本部に襲いかかってきたんだっ
今東側を占領されてしまった！長義、僕達の事はいいから逃げてくれないか！｣
｢っ？！｣
腕を引っ張られ、時空移動装置の前まで連れてこられた
移動する時に、ちらほらと他の役人さんが。
怪我をしていたり、逃げていたり、見るに堪えない状態だった
｢私はっ、私も戦いますっ！！私は皆さんを見捨ててまで生きていたくありません！！！｣
そうだ、私は貴方達のおかげで人の身を得ることが出来たんだ。恩返しがしたい
｢ねえお願いです私にも手伝いを＿＿｣
｢っ長船長義！｣
時空移動装置の前で、役人さんに言われた
｢僕達は、歴史を守らなければいけない。でも、君も守らなければいけないんだ！
大丈夫。何処に居ても、必ず僕達が見つけ出すから。迎えに行くまでは、必ず生きていてくれ！！！｣
ｶﾞｼｬｧｱｱﾝｯ
｢っあれは、｣
扉を破壊して入ってきたのは、何時ぞや資料で見た歴史修正主義者･･････！
｢長義！君は僕達の希望の光なんだ。だから･･････っ生きてくれ！！！！｣
ﾄﾞﾝｯ
｢役人さっ＿＿＿＿｣
役人さんに押され呆気なく私の体は時空移動装置に吸い込まれた
最後に見たのは、役人さんと歴史修正主義者
伸ばした手は、意味なく空を切った
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作者名：祢々切丸007号 | 作成日時：2018年9月7日 0時
