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『…まさか、でも……』
「Aちゃん…?も、もしかして!何か思いついたんですか?!」
『、一つだけ……』
ぎゅう、と手を握られる。思いついたのは思いついたのだが。まさかとしか言えないのだ。
「何?!勿体ぶらずに教えてちょうだい!」
『……自分でも信じられないんですけど、あの" 五里霧中 "という技で、砂煙を起こして。ゴールをずらしているんじゃないかって……』
「…えぇ?!?」
『そうとしか考えられませんよ…何故あのゴールキーパーがあんなに疲れているのか……』
秋ちゃんが心底驚いた声を出す。雷門さんがありえない、と頭を抱えているのが視界の隅で見えた。
「シュートが入らなかった訳はそれか…!」
『でも、もし本当にゴールをずらしているのだとしても。あの砂煙のせいでどっちにずらしているのか分かりませんね……』
「もぅ…!どうすればいいのよ!」
そう話した直後、目金さんがゴールにシュートが入らないわけを見破っていた。それはわたしの話したものと一致していて、すごいわ、と次は秋さんに抱きしめられる。
そして、目金さんが活躍し始めた。
ボールをゴール前まで運び、染岡さんが" ドラゴンクラッシュ "を放つ。ずらされたゴール、入らないように思えたボールは、目金さんが軌道をずらしゴールに押し込んだ。
「やったぁ!!って、た、大変!」
『すぐに担架を…!』
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作者名:あい | 作成日時:2023年3月14日 19時