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癒し ページ29

Aside

〈今日は帰れそうだから、先に俺の家で待ってて。〉

仕事中に届いてたメールをみて、あわてて彼の家に直行。

彼はいつも突然で、心の準備をする時間を与えられたことがない。

この3週間、何度かメールや電話でのやりとりはしたけれど、いつ終わるとかいつ会えるとか、そういうのは全く言わないから、

まだまだ会えないんだと思ってた。





彼がいない時に、何度か使った合鍵。





ガチャ


座ろうとしたのと同時に玄関から音がして、胸がドキッと跳ねた。


あ「おかえりなさい!」

玄関まで行くと、なぜか息が切れてる二階堂くん。

あ「走ったの?」

少しの期待を込めてそう聞いたけど、

2「なんか、部屋の電気ついてるの見えて、気づいたら走ってた。」

求めてた以上の答えに、顔が熱くなる。

2「恥ずかし。入るぞ。」


かっこいい、かわいい、ドキドキ、キュンキュン、何がふさわしいのかも分からなくて固まってる私を置いて、リビングに向かった。




2「久しぶりだな。」

あ「うん、体大丈夫?」

2「やばいけど明後日からだし、もうみんな必死。」

あ「そっか。おつかれ様です。じゃあ今日はもう早く寝た方がいいね。」

2「Aは?」

あ「顔みれたし、十分。」

私がそう言うとあからさまにムスッとした彼。

2「ほんとに?」

、、うんって言ったら嘘になるけど、ほんとに会えただけで嬉しいし、疲れてるだろうし、、

2「疲れてるからAを呼んだんだけど。」

あ「え」

2「癒して。」

あ「え!?」

嬉しくなって、千賀くんたちの話をしたら、

そんなに千賀千賀言わないで、

って言われたけど、二階堂くんも嬉しそう。

2「千賀が1番に結婚とかありえないんだけど。」

あ「末っ子なのにね(笑)」

話しているうちに彼の目がトロンとしてきて、今にも寝てしまいそう。


それでも頑張って目を開けようとしてる彼が可愛くて、思わず頭を撫でた。


一度こっちを向いたけど、気持ちいいのか目を閉じた。

2「なに。」

あ「お風呂入って寝よう。」

2「今日も泊まってよ。」

あ「え、でも、、」

2「いや、ごめん、明日仕事だもんな。」

明日は普通に早いけど、早く起きれば問題はない。

と、思う。

あ「泊まりたい!」

ずっと閉じてた目をゆっくり開けて、私を捉えた。

何も言わずただ微笑んで、抱きしめてくれる。

2「ありがとう。」

その声はひどく優しかった。

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設定タグ:キスマイ , 二階堂高嗣   
作品ジャンル:恋愛
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作者名:ちーず | 作成日時:2018年3月6日 13時

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