*12話* ページ13
***
《2年後》
あれから私は約束通り、毎年ギンモクセイの花を使ったものを送り続けた
去年は香水にした
ギンモクセイはあまり香りが強くないから、
鼻のいい獣人にも優しいものだ
さて、レオナはもう4年生になる
だからお祝いで何か送ろう、そう思っていたのだが…
「レオナが留年ですって!?」
「…ゴホン、少々取り乱しました。それで、留年とは一体どうゆうことでしょうか…」
「すまないね、Aちゃん…。私たちもまさか留年するとは思わなくて…」
『それはみんな思っているに決まっているじゃないですか、』
…その言葉を飲み込んだ、
さすがに一国の王に向かってそんなことは言わない
「よほどこの家に帰りたくないのでしょうか…?」
レオナはこの家を嫌っているから…、
「…そうみえるな」
「「はあ…」」
思わずため息が出た
それはファレナ様も同じだったらしい
「これで来年も留年したりして…」
「いや、流石にそれはないと思いたいが…」
私たちはこの発言を後悔することとなる…
*****
《1年後》
「レオナが…留年、した…」
「はあ〜〜〜…」
大きなため息が出た
…レオナには悩まされてばっかりだ
「そこで、Aちゃんには今度のマジカルシフト大会に…」
「『行け』ということですね」
「話が早くて助かるよ」
「それで、今回はチェカと一緒に行ってほしいんだ」
「チェカくんとですか?」
「ああ」
「分かりました、その話お受けしましょう」
***
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sizuku(プロフ) - 黒猫さん» コメントありがとうございます!!私も好きです!♡ (2022年10月6日 17時) (レス) id: e0ce1464e4 (このIDを非表示/違反報告)
黒猫 - うp主さん好きです☆(唐突な告白) (2022年10月6日 0時) (レス) @page31 id: 7877cc6234 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:sizuku x他1人 | 作成日時:2022年9月2日 17時