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19.side彩 ページ20

更衣室の外の塀に隠れながらみんなを捜した。

すると、更衣室からさっきの女の子達が出てきて早々、

女「あっ、ほらいたよ!」

女の子が指さした先には、やっぱり若武達がいた。

そのとき、なんとなくこっちを向いた上杉君と目があった。

ヤバいっ!

急いで塀の裏にしゃがんだ。

女「今、隣のイケメンがこっち向いたよっ!」

そーっと皆を見ると、上杉君は、何事もなかったかのように若武と話してる。

よかったー!

安心してため息をついたとたん、上から声がした。

彩「キャアッ!?」

びっくりして小さな悲鳴をあげてしまう。

声の主を見るために顔を上げると、

彩「う、上杉君っ!」

上杉君も、びっくりしたように私をみた。

上「何ビビってんだよ。若武達、まってっから。行くぞ。」

歩き出した上杉君に急いでついていった。


皆のところにつくと、心臓がバクバクした。

楽しみだったんだけど、やっぱり男の子に水着姿を見られるのは恥ずかしい。

若「アーヤ・・・。」

若武の水着は緋色海水パンツだけという、いかにも若武らしい水着。

上杉君は、下はプルシャンブルーの海水パンツだけど、

上に鮮やかな水色のラッシュガードを着ている。

黒木君と小塚君は、上杉君と同じだけど、色がそれぞれ

黒木君は薄めの紺色の海水パンツにネイビーのラッシュガードで、

小塚君は薄いやまぶき色の海水パンツにエメラルドグリーンのラッシュガードだった。

普段見られない水着姿にドキドキしてしまう。

皆しばらくシーンとしてたけど、黒木君がはっとして私に微笑みかけた。

黒「似合ってるよ、アーヤ。」

私はもう真っ赤になって、必死にこの場から離れる方法を探した。

彩「あ・・・、ちょっと喉が乾いちゃったかな・・・?なんて・・・」

黒「買ってくるよ。何でもいい?」

彩「えっ?う、うん・・・」

歩き出した黒木君に若武と小塚君が急いでついていった。

上杉君も行こうとしたら、

黒「アーヤ1人じゃ危ないから、上杉残ってて。」

といわれてしまった。

上「はぁ、しょうがねぇな。立花、待ってようぜ?」

そう言って上杉君は敷いてあったレジャーシートに腰を下ろした。

でも私は、なんとなく隣にすわりずらくて

彩「ごめん、ちょっとお手洗い行ってくる。」

と伝えてその場を後にした。

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作者名:彩芽 | 作成日時:2016年12月16日 7時

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