僕達の姫とアイドル〈１〉

side彩 ページ44

可愛いと思っていたストラップに手をかけた。

すると、同じタイミングで誰かの手が同じストラップを掴んだ。

彩「あっ、」

？「っと、」

私は手を引っ込めて誰かさんの顔をみた。

青い眼鏡をかけたその人も私を見て

？「ごめんなさい！」

と謝ってきた。

彩「あ、いえ！こちらこそ。」

そう言って私も頭を下げる。すると、向こうから誰かが走ってきた。

？「おーい、うっきー！なんかあった？」

うっきー？？？？？？？？？？

？「あ、明星君！あったよ、キラキラしてるやつ。」

？「ほんとかっ！」

『明星君』と呼ばれた赤毛のその子は、

私が可愛いと思ったストラップを手に取り、目を輝かせた。

？「おー！キラキラだ！」

そして、私をみた。

？「あれ、うっきー、この人誰？知り合い？」

？「うん、ちょっとね。」

その時、向こうから更に２人の男の子が走ってきた。

？「あ！ほっけー！見てみて、キラキラしてるだろ！」

？「ほっけーはやめろって。」

？「本当、キラキラだな。」

『ほっけー』とよばれた黒髪の男の子は呆れたようにため息をつき、

もう１人の赤毛で前髪を上げた男の子は

『うっきー』に『明星君』と呼ばれた赤毛の男の子に笑顔を見せた。

私はそのやり取りをただただ見ていた。

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