明日の天気の話をしよう 6th【ars】 (ページ20)

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195.LINE。ページ20

数日後の夕方、休みだった私に相葉くんから『今日はネイビーだったよ！』ってLINEが来て、一瞬何のコトか分からずスマホを見たまま考える。

その後、すぐに届いた『ちなみにボクサーね♡』ってメッセージで、おパンツ情報か！と気付いてすぐに返信。

『写メ！』
『Aちゃん、さすがにそれ無理だって』
『写メ！写メ！！』
『もうっ！変態なんだから♡待ってろよ♡』

ソファにゴロゴロしながら「ネイビーかぁ...オシャンティだなぁ...」なんて思ってたら、またLINEが届いた。

―相葉雅紀から画像が届きました―

「マジでっ！？」

ワクワクして開くと、そこにはビックリした顔でこっちを見てる櫻井さんの写真と、笑い過ぎで破顔しちゃってる櫻井さんの写真。

『着替えてるとこ、取ろうとしたらバレた！』

「フフッ、バカだ」

返信しようとしたら、もう一枚届いた。

櫻井さんと相葉くんの自撮り写真。
相葉くんよりもフザけてる櫻井さんが何だか懐かしくて、こーゆー櫻井さんが大好きだったなぁって思う。

どれもちょっと崩れたお顔で写ってるのに、それでも格好良いんだからズルい。

『ありがと！良いモン見たよ！』
『翔ちゃん、元気だよ。やっぱちょっと太ってたけど(笑)』
『知らない土地で痩せちゃうよりずっと良いよ！』
『心配無いくらいに食べてるよ、あの人。あ、もう翔ちゃん出るみたい！俺も仕事、行って来るね！』
『うん、いってらっしゃい』

行って来ます、の変なスタンプが届く。

ゴロゴロしたまま、スマホをポイっとソファに床に落として

でもすぐに手を伸ばして拾って

さっき届いた写メを眺める。

好きで好きで好きで好きで...大好きだった人。

大好き『だった』になってるのか、自分でもよく分かんない。

だって、櫻井さんの顔を久し振りに見れてやっぱり嬉しいし胸はキュンとした。

「ダメだダメだ...」

こんなの見てたら、いつまでも忘れられない。
削除...は出来ないけど、見るのは一日一回って決めとこ。

「ちょっと寝よっかな...」

暇だし仮眠...と思って、またスマホを床に落として目を閉じたらピポンってLINE音。

「相葉くんかな...」

仰向けだった身体をゴロンと倒して床に置いたままのスマホを腕だけ伸ばして操作すると、そのメッセージの送り主は相葉くんでは無かった。

「え...？」

『集合』

一度もやり取りした事の無かったまっさらなトーク画面に、シンプルすぎる二文字がポコンと浮かんでた。