額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ6)

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叔父さんを追いかけると叔父さんは気づいたのか振り返って唸るように言った

バ｢お前らを連れていく気は無い｣

ハ｢行きたいわけじゃない｣

ハリーは叔父さんが言い終わる前に強い口調で言った

『お願いがあるの』

何かを探るような目をする叔父さんを見つめながら私は続けた

『学校で3年生になったら町に出かけていいことになってるんだ｡それで許可証に叔父さんの署名がいるんです』

私がそう言うと叔父さんはせせら笑いをしながら言った

バ｢何で私がそんなことせにゃならん？｣

ハ｢マージ伯母さんの前でちゃんと口裏を合わせるしちゃんと普通の子でいるから｣

『口を滑らしたらいけないしこの許可証にサインしてくれたらちゃんと守るよ』

リズム良く言うと叔父さんは歯を剥き出しにして私達を睨んで言った

｢マージが居る間お前らの行動を監視することにしよう｡最後までお前が守るべきことを守り､話の辻褄を合わせたなら､クソ許可証とやらに署名しようじゃないか｣

すると大きな音を立てて叔父さんはドアを閉めた

『成功?』

ハ｢うん､多分成功だよ｣

私達は2階に戻った

『早速普通の子らしくしなきゃね』

ハ｢まずはヘドウィグ達だね｣

私とハリーはロンに1週間フォル達を見てもらうことにした､普通の子が梟なんて飼ってないでしょ？

ヘドウィグ達は責める目で私たちをみていた

『仕方がないんだよフォル｡この方法しかない』

空へ飛ばすと嫌そうな顔をして2羽飛んでいった時

ペ｢玄関の扉をお開け！｣

マージ伯母さんがもう着いたのかペチュニアおばさんが叫んだ

ハ｢Aはここにいて僕が行ってくるよ｣

ハリーは私の返事を待たずして階段を降りて行った

『はぁー地獄の1週間の始まりだ』

マージ伯母さんが入ってきたのか牛のような鳴き声が家中に響く､あと犬の声も

『早くホグワーツに行きたい』

私はそう思いながら夏休みが始まる前にローブの中に入れた､トムの日記の紙を出した

ホグワーツにトムがいるのがとっても嫌だけど､ダンブルドアが持っとけば良かったのに…

すると紙からあのお手本のような綺麗な字が浮かび上がってきた

トム“やぁ良い夏休みを過ごしているかい?”

私は牛の鳴き声が響く家の中で羽根ペンを取り紙に走らせた

〈良い夏休みだと思ってたけど嫌いな人が1週間居座るみたいで最悪だよ〉

何となくトムがせせら笑いをしてるのが浮かぶ

その時名前を呼ばれた