額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ43)

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1回談話室には戻ったけど､１年生や２年生は私たちの額の傷を見ようとしてきて流石にいい気分ではなかった

ハ｢ねぇA､天文学塔から外を眺めに行こう｣

『いいね､そうしよう』

私達はグリフィンドールのマフラーをしっかりと巻き天文学塔の階段をいくつか登っていた時だった

?｢ハリー､A?何してるんだい?｣

後ろを振り向くとルーピン先生が部屋から顔を覗かせて優しい口調だった

フィルチとはまるで違うや

『えっと…』

ルー｢ロンやハーマイオニーはどうしたんだい？｣

ハ｢＿＿＿ホグズミードに行ってるんです｣

何気なく普段通りに言ったはずだったけど､ルーピン先生はじっと私たちを観察した

ルー｢あぁ＿＿＿ちょっと中に入らないか？授業用の＜グリンディロー＞が届いたところなんだ｣

私達は顔を見合わせて､しっかりと巻いたマフラーを解いて部屋に入った

部屋に入ると否やルーピン先生は聞いてきた

ルー｢紅茶飲むかい？｣

『いただきます』

部屋に入ると、先生はやかんを軽く杖で叩いた。

ルー「ティーパックしかないんだ。…でも、お茶の葉はうんざりだろう？」

きっとトレローニー先生の事を言ってるんだろう

『先生はどうしてご存知なんですか？』

私はソファーに座ってクスクスと思い出し笑いをしながら聞いた

ルー｢マクゴナガル先生から聞いたんだよ＿＿＿予言の事は気にしてはないだろうね？｣

ハ｢してません｣

ルー｢そう…｣

ルーピン先生はまた私達を見つめて言った

ルー｢心配事があるのかい？2人とも｣

私の心配事は決して口に出せるものではないけど､ハリーは小さく言った

ハ｢どうして僕にボガートと戦わしてはくれなかったんですか？｣

先生は間を置いて言った

ルー｢実を言うとねハリー､君だけを止めるつもりじゃなかったAも止めるつもりだったけど間に合わなかっただけなんだ｣

『どうして止めようとしたんですか？』

ルー｢＿＿＿＿＿＿君達の前に来たボガートはヴォルデモート卿に変わると思ったからだよ｣

私は目を見開いた､だってヴォルデモート卿と言うのはダンブルドアと私達だけしかいなかったから

ハ｢確かに僕は最初ヴォルデモートの事を思ったけど､ディメンターの事を思い出したんです｣

何かを思い出すようにしてポツリポツリと話すハリーの話を聞いた

ハ｢先生それでディメンターの事なんですが＿＿＿｣

ドアのノックした音でそれは遮られてしまった

ルー｢どうぞ｣