額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ34)

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ポン｢また貴方ですか！何度来るんです？1年に1回は来てますよ｣

マダム･ポンフリーの怒鳴り声は近くにいる私の耳に突き刺す

『わざとじゃないんですよ､ちょっとした事故で』

ポン｢貴方が走って助けたのでしょう？事故に合わないようにしてください！｣

マダム･ポンフリーのお説教が終わるとカーテンを開けて最初にハーマイオニーが入ってきた

ハー｢A!大丈夫｣

私はえぐられた所を包帯でぐるぐる巻きにされた腕を動かして言った

『うーん､大丈夫だよ｡もうそんな痛くないし』

ロ｢痛くないしだって？あんなに血が出てたんだぞ痛くないわけないだろ？｣

ハー｢そうよ､私Aの荷物持つわ!｣

ハ｢まだゆっくりしておこう､すぐ動いたら傷が開くかもしれない｣

3人はそうだねと言うように立とうとした私をベッドにまた座らせた

長い沈黙を破ったのは私だった

『ハグリッド､きっと落ち込んでいるだろうな…折角の授業を失敗に終わらせちゃったな』

ハ｢Aのせいじゃないよ｣

ロ｢そうだ､元はと言えばドラコが侮辱したから悪いんだよ｡君は悪くないよ｣

ハーマイオニーは黙って私の寄り添ってくれてる｡そしてロンは｢それに｣と続けた

ロ｢ドラコがヘマしても庇わないって言ってたけどなんで庇ったんだ？｣

3人は私を見つめた､ドラコのことが嫌いなのにわざわざ傷を負ってまで庇ったから

『咄嗟だよ､私は目の前で嫌いな人でも傷つくのを見つめているほどの勇気はないよ』

ハ｢いやA､君は助けるほどの勇気があったじゃないか｣

ハリーは真っ直ぐに見つめて言った

ハー｢私達は怖くて動けなかったのよAはすごいわ｣

ハーマイオニーは私の頭を撫でて言う

『それより次魔法薬だよ､行かなくていいの？』

ロ｢そういえばそうだった！それにスリザリンとまた合同授業だ!Aはどうする？授業に行くかい？｣

私はスネイプがネチネチとした蛇なのかと思うぐらいいじってくると考えた

『いや､私はちょっと医務室にいるよ｡それにスネイプなんて今はきついや』

ハー｢それもそうね｣

ハーマイオニーはくすくすと笑って言った

ハ｢じゃあ僕達行くよ､終わったらすぐに医務室に行くから｣

ハリーはそういうと私の手を一瞬だけギュッと握りロン達と魔法薬の授業に向かった

『はぁ！それよりすっごく痛いや』

怪我した腕をさすった

授業が始まるベルと共に誰かが医務室に入ってきた､私はカーテンを開けて確かめた