額に傷を持つ2人～アズカバンの囚人<起>～《ハリーポッター》 (ページ13)

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ファッジはクランペットにバターを塗り皿ごと私達に差し出した

ファ｢食べなさい､A ハリー｡座ったまま死んだような顔をしている＿＿＿＿＿＿安心したまえ｡不幸な風船事件は私達の手で処理済みだ｡記憶も修正され事故のことは全く覚えていない｡一件落着実害なし！｣

ファッジは私たちをお気に入りの子を見るかのような視線をして見つめてきた

『叔父さんは…叔父さんと叔母さんはどうでしたか？』

私は少し心配になって聞いた｡だって帰る場所は凄く嫌だがそこしかないのだから

ファ｢あぁA心配なんだね｡非常に怒っていたことは否定しない｡だがクリスマスとイースターの休暇をホグワーツで過ごすなら来年の夏には迎える準備が出来ているとの事だ｣

『私達は…いつだってクリスマスとイースターはホグワーツにいます｡』

ハ｢それにプリベット通りには２度と戻りたくないです｣

ファッジは困ったような声を出して言った

ファ｢まぁまぁ落ち着けば考えも変わる｡なんと言っても家族だ｡お互いに愛しく思っている｣

私は間違えを正す気にはなれなかったし私は何一つ血が繋がってない…それでも私を置いてくれたことを嬉しく思ってる

孤児院に送ることもできたはずなのに

ファ｢そこで残る問題は＿＿＿＿＿＿君達がどこで過ごすかだ｡私は漏れ鍋で残りの夏休み過ごすといいと思うのだが｣

ハ｢え､待ってください処罰はどうなるんですか？｣

ハリーは思わず聞いた

ファ｢処罰？｣

『未成年魔法使いの制限事項令の規則を破りました』

ファ｢君､君達､当省がちっぽけなことで処罰はせん！あれは事故だった!膨らませたりワイングラスを割ったりアズカバン送りにすることは無い｣

矛盾してる!＿＿＿＿＿＿

私は強い口調でファッジを真っ直ぐに見つめて言った

『去年､屋敷下僕がデザートを投げつけただけで私達は公式警告を受けました｡次使えばホグワーツを退学させるだろう＿＿＿と』

ハリーもそうだと頷きながらファッジを見つめた…ファッジはうろたえた

ファ｢状況は変わるものだ＿＿＿＿＿＿君たちも退学は嫌だろう？｣

ハ｢勿論嫌です｣

ファ｢なら､どうしてつべこべ言う？｣

ファッジはサラリと笑った

ファ｢さぁクランペットをお食べ､部屋に空きがあるか見てこよう｣

ファッジは出ていった

ハ｢A｣

『うん､私もおかしいと思う…処罰の為に待ち受けてた訳じゃないし』

ハ｢何で僕達を…待ってたんだろう？｣