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マ｢これのことですか？｣
眉を少し吊り上げてメモに目を通し、何も言わずにそのままファイルに視線を戻す。
マ｢さて、ブラック、ルーピン先生は、貴方がこの学科に卓越した適性を示したとお考えでした。当然、闇祓いにとっては────｣
「私のメモがおわかりになりませんでしたの？ ミネルバ？」と、アンブリッジが、咳をするのも忘れて甘ったるく言った。
まるで甘い甘い粉砂糖を喉に無理やり入れられてるようで吐き気さえする。
マ｢勿論、理解しました｣
ア｢あら、それでしたら、どうしたことかしら────私には、どうもわかりませんわ。どうしてまた、Ms.ブラックに無駄な望みを｣
「無駄な望み？」と、マクゴナガル先生は、頑なにアンブリッジのほうを見ずに、繰り返す。
マ｢闇の魔法に対する防衛術のすべてのテストで、この子は1位の成績をおさめています｣
ア｢お言葉を返すようで、大変申し訳ございませんが、ミネルバ、私のメモにありますように、Aは私のクラスでは大変ひどい成績ですの｣
「もっと、はっきり申し上げるべきでしたわ」と言ったマクゴナガル先生がついにアンブリッジを真正面から見る。
マ｢この子は、有能な教師によって行なわれた闇の魔法に対する防衛術のすべてのテストで、1位の成績をおさめています｣
電球が突然切れるように、アンブリッジ先生の笑みが消える。
椅子に座り直し、クリップボードの紙を一枚めくって猛スピードで書き出し、飛び出したような目が、右へ左へと動いた。
マクゴナガル先生は、骨ばった鼻の穴を膨らませ、燃えるような目つきでハリーに向き直った。
そんなこんなでマクゴナガル先生とアンブリッチの格闘した面談は終わり、私はただ黙ったまま部屋を出た。
きっとアンブリッチの機嫌を損ねてしまった。このあとのハリーの面談もどうなるのか容易に想像ができる。
『あーあ、企て事は上手くいくだろうか？アンブリッチってば、機嫌が悪いのに』
私の予想も半分当たりで、｢ハリー、A、計画を考え直してくれないかしら｣と、教科書の第34章"報復ではなく交渉を"を開きながらハーマイオニーが言った。
ハー｢アンブリッチったら、険悪ムードよ｣
時折、アンブリッジが恐い目で私とハリーを睨みつけた。
隣のハリーはうつむいたまま、虚ろな目で防衛術の理論の教科書を見つめていたのでしたが、その目は焦点が合っていなくて、じっと考え込んでいた。
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おにぎり食べたい(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！これからも楽しみにしてください！色々と考えているんです！ (2020年11月15日 19時) (
レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり食べたい(プロフ) - ここさん» ありがとうございます！頑張りますね！！！！！ (2020年11月15日 19時) (レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 賢者の石シリーズから読みました。夢主とハリーの関係性が好みでした。続き楽しみに待っています。 (2020年11月10日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2020年11月8日 21時) (レス) id: 6a053de6f5 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年10月19日 22時
