420 ページ20
アン｢しかし、忠告しておきますよ。学校を出入りする通信網は、全部監視されています。煙突飛行ネットワークの監視人が、ホグワーツのすべての暖炉を見張っています。私の暖炉だけはもちろん例外ですが｣
それに加えて、尋問官親衛隊が梟便を全て開封して読んでいるとの事だ。
フィルチが城に続くすべての秘密の通路を見張っている···
これはホグワーツに閉じ込められたようなものだ。
ドーン！
突如としてその音がホグワーツを揺るがす。大体見当がつき、笑いをこらえる。
アン｢いったい、これは｣
そうアンブリッチの目が扉に釘付けされた瞬間に私は杖を取り出し、紅茶に消失呪文をかけ、ハリーは近くの植木に捨てた。
数階下のほうから、走り廻る音や悲鳴が聴こえる。
「昼食に戻りなさい！」と言ったアンブリッジは杖を上げ、部屋から飛び出して行った。
私はアンブリッチに続くようにしてハリーを置いて部屋を飛び出した。このままハリーと一緒なんて気まずいから。
それにまた喧嘩になるなんてうんざりだ。
動く階段から下の階を覗きみるともう大混乱。
『ねぇ！トム、あの2人がやったに違いない！』
トム｢ああ、僕もそう思うよ｣
飄々とそしてケラケラと下の階を見ては笑い、肘をつきながら下の様子を伺う。
巨大な魔法の仕掛け花火のようなものを爆発させたような仕掛け。
全身が緑と金色の火花で出来たドラゴンが何匹も、階段を往ったり来たりしながら、火の粉を撒き散らし、バンバン大きな音を立てる。
ロケット花火が、キラキラ輝く銀色の星を長々と噴射しながら、壁に当たって跳ね返る。
線香花火は、勝手に空中に文字を描いて悪態をついていた。
『いい気味だなぁ』
飄々として、アンブリッチとフィルチが花火のドラゴンに襲われてるのを見て不意に出る。
トム｢僕も思うよ｣
いつの間にかトムは記憶の姿に戻っては隣でそんなことを言う。
『トムって最近"それ"ばかり────賛成か同意の言葉しか言わなくなったね』
少し皮肉たっぷりに言うとトムはケラケラとまるで天使のような顔で悪魔の笑い方をした。
トム｢ただそう思っただけさ｣
トムは笑いながらそう言っても、私の顔を見ようとはしなかった。
うーん、何だか調子が狂うなぁ。
『いつもの方がいいよ、"相棒"』
すると、トムは大きく目を開けて私の顔を見た。
トムは表情筋が固まってるって思ったけど、意外とそんな表情もするんだなぁ。
トム｢僕がいつ"相棒"になったって？｣
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 223人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「ハリーポッター」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
おにぎり食べたい(プロフ) - ベルモットさん» ありがとうございます！これからも楽しみにしてください！色々と考えているんです！ (2020年11月15日 19時) (
レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
おにぎり食べたい(プロフ) - ここさん» ありがとうございます！頑張りますね！！！！！ (2020年11月15日 19時) (レス) id: 7bee581076 (このIDを非表示/違反報告)
ベルモット - 賢者の石シリーズから読みました。夢主とハリーの関係性が好みでした。続き楽しみに待っています。 (2020年11月10日 15時) (レス) id: e8970a172e (このIDを非表示/違反報告)
ここ(プロフ) - 更新楽しみにしてます! (2020年11月8日 21時) (レス) id: 6a053de6f5 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：おにぎり食べたい | 作成日時：2020年10月19日 22時
