額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ36)

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｢誰かが来る｣何故か確かに私もそれを感じた

私はすぐに二人の前に立った。小柄で、フードを被り、“何か”を抱えたその影はますます距離を詰めてくる

『杖を下ろさないで』

私たちの息遣いと、奴の足音だけが聞こえる

その時だった､何も前触れもなく私とハリーの額の傷は激痛で襲われた｡これまで1度も味合わなかった痛みでしゃくり声をあげた

辛うじてペンダントからのシリウスの必死な声が聞こえた｡私はただ痛みに耐え､杖をギュッに握りしめることしか出来なかった

セド｢ハリー､A一体どうしたんだ！｣

？｢余計なやつは殺せ｣

確かに凍てつくような声で聞こえた｡セドリックが死ぬ？目の前で人が死ぬ？また両親が殺させた時のように見ることだけしかできないのか？

？｢アバダ･ケタブラ(息絶えよ)!｣

『プロテゴ･マキシマ(最大の護り)』

緑色の光と、青色の光が激しくぶつかりあった。私は歯を食いしばり、徐々に体が押されていくのを分かりながら、両手で杖を持ち直した

セド｢一体何が＿＿＿!?｣

『セドリック！早くハリーを連れていくんだ!じゃなきぁ3人とも死んじゃうよ｡さぁ早く行って！』

セドリックが後ろでハリーを抱えているのが分かった｡額の激痛で足から崩れていきそうな感じだ

?｢早くしろ!｣

?｢アバダ･ケタブラ(息絶えよ)！｣

もう1回の死の呪文が来た時､瞬時に分かったやばいと…

ハ｢A……｣

ハリーは激痛に耐えながらも私の服をクイッと引っ張ってくれたことで死の呪文には当たらずその代わり私達3人は吹き飛ばされた

セド｢大丈夫か!?２人とも＿＿＿｣

セドリックの声が遠くなるような感じで聞こえた｡耳の中でわんわんと反響するような感じだ

? 「何をやっている！早く殺せ！」

?｢申し訳ありません､ご主人様ですが＿＿＿スリザリンが…｣

?｢何？｣

薄気味悪い声だった。私は嫌な予感が胸にどっと広がったが、杖を握り直して、それを振り払った。

暫くの間があいて、睨み合いが続いた。そして、その不気味な声が聞こえた

?｢アバダ･ケタブラ(息絶えよ)｣

何かを抱える男が静かに言った｡静寂を破くような声で｡緑の閃光が光った｡私の横で地面に何か重いものが倒れる音がした

あまりの傷痕の痛さに吐き気がしたが､その時ふと痛みが薄らいだ。目を開けることさえ恐ろしかったが、私は何が見えるかと思い痛む目を開けた

そこに広がった光景は信じられないものだった＿＿＿＿＿＿