額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ14)

今日:20 hit、昨日:43 hit、合計:90,588 hit

164 ページ14

｢ご主人様＿＿＿どうかお許しを｣

椅子の奥の方から杖が伸びたのをはっきりと感じた｡そしてまた冷たく言い放った

｢クルーシオ(苦しめ)｣

ワームテールは痛みで神経が燃えてるような叫び声をあげて､私はたまらなく額の傷が焼印をつけられたように痛みが走った

私はパッと目を開けて額の傷を押さえて悲痛な痛みに耐えるために歯を食いばった｡どうやらハリーも同じようにうなだれてる

ロ｢ハリー！A!?大丈夫か？2人とも｣

私は額の痛みで目が潤んできていた｡ハリーもまだ痛むのか顔を歪めていた

トレ｢大丈夫なはずありませんわ！＿＿＿どうなさったの？不吉な予兆？亡霊？何が見えましたの？｣

私はぐるりと教室を見渡した､皆恐怖の表情を浮かべて私とハリーを見守っていた

｢『何にも､何にも見ていません』｣

私とハリーは声を揃えて言った｡ヴォルデモートの声がはっきりと聞こえた＿＿＿それもすぐ近くに

トレ｢貴方達はしっかりと額の傷を押さえていました＿＿＿｣

『先生､酷い頭痛がします｡医務室に行かせてください』

トレ｢今ここを出て行けば、せっかくの機会を失いますわよ。これまでに見たことのないほどの透視＿＿＿｣

ハ｢僕ら､頭痛の治療薬以外見たくありません｡行こうA｣

ハリーは私の手を引いて教室から出ていった｡トレローニー先生はご馳走を食べ損なったような顔をした

私とハリーは医務室に向かわなかった｡というより最初から行く気がなかった

ハ｢Aも？｣

『うん、ヴォルデモートの声だったね｡それにハリーの傷が痛むのなら私も痛むよ』

私は額の傷をさすりながら言った

ハ｢そうだったね｡早くダンブルドアの元に報告しに行こう｣

私達はシリウスに言われた通り真っ直ぐにダンブルドアの元へと向かった｡夏休み､生々しい夢から覚めた時のように今度の夢も生々しいものだった

ダンブルドアのガーゴイル像の前まできたが合言葉が分からない…

ハ｢よーし､梨飴｡えっーと､バーティ･ボッツの百味ビーンズ！あっ､待ってダンブルドアってこれ嫌いだったっけ？｣

『うーん…後､なんのお菓子がある？』

ハリーはガーゴイル像を蹴ったがビクともすることなく私達を見下ろしていた｡それに私達は全部のお菓子を言った

ハ｢動いてくれよ＿＿＿うーん､ゴキブリ豆板！｣

するとガーゴイル像は命が吹き込まれたようにして動き出した

ハ｢えっ？冗談のつもりなのに｣

『やったじゃんハリー！』

私達は道に進んだ