額に傷を持つ2人~炎のゴブレット<転･結>~《ハリーポッター》 (ページ15)

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私達は急いで階段をかけ登った｡扉を開けようとした時､中から人の声が聞こえてきて開けるのを躊躇った

ハリーと私は顔を見合わせて部屋の中の声に聞き耳を立てた

?｢ダンブルドア、私にはどうも繋がりがわかりませんよ。まったくわかりませんな！｣

息を荒らげて言う声が聞こえた､それは去年よくお世話になった人の声だ

ハ｢＿＿＿コーネリウス･ファッジだ｡何でこんな所に用があるの？｣

『確かにね､対抗試合のことについてじゃない？』

私達はコソコソと静かに話してドアに耳をつけてよく聞こえるようにした

ムー｢大臣､バーティ・クラウチに何が起こったとお考えかな？｣

良くは聞こえないが確かに唸るようなムーディ先生の声がはっきりと聞こえた

ファ｢もうこの話はよさんか｡＿＿＿私にも仕事があるのでな｣

ムー｢うむ＿＿＿ポッターとスリザリンが話があるらしいぞダンブルドア｡扉の外で待っている｣

私とハリーはドキンと体を飛びあがらせた｡まさかずっと気づいていた？すると扉は開いた

ムー｢よう二人とも､さぁ入れ｣

ムーディ先生に招かれるまま私とハリーは恐る恐る校長室に足を踏み込んだ

ファ｢やぁ！ハリー､A｡元気にしてたかね｣

｢『はい』｣

私とハリーは咄嗟に嘘をついた。きっと話なんて聞いて貰えないから

ファ｢君達がクラウチを見つけたんだね？｣

ハ｢そうです｣

ハリーは今さっき盗み聞きしたことを隠しても仕方がないという感じで返事をした

ファ｢うむ､そうか…ハリー､Aすまんが＿＿＿授業に戻ってはどうかね？｣

『私達､校長先生にお話ししたいことがあるんです』

私が言うとダンブルドアはキラキラと目の奥を輝かせながら見つめて言った

ダ｢ここで待ってると良いじゃろう＿＿＿我々の現場調査も長くは掛からん｣

彼はにっこりと微笑むとムーディ先生とファッジを連れて扉を閉め部屋を出ていった

ハ｢はぁ…盗み聞きするつもりじゃなかったんだけどね｣

ハリーは椅子に座って大きなため息を吐いた

『まさか大臣まで来てるとは思わなかった｡やっぱり何かが絡んでるんだよ』

ハ｢今さっきの額の痛みも？｣

『多分ね』と口角をあげて歴代の校長達が寝ている肖像画を見ていた｡胸を上下に動かして気持ちよさそうに寝ている

肖像画＿＿＿いいかもしれない｡作ってみる価値はあるな｡私はあの双子のように悪戯笑みを浮かべた

ハ｢ねぇA､コレ見てよ｣

ハリーは洗面台のようなものを指さして言った