しゃけって言って！【狗巻棘】

言い方 ページ19

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「あのさ、狗巻先輩の好きの言い方ってどんなだと思う？」


釘崎「は？」


伏黒「いきなり何を言い出してんだお前は」


「だって気になるじゃん！気になるよね虎杖！？ね！？」


虎杖「え…う、うん」


「ほら！」


伏黒「ほらじゃねえ。無理矢理言わせてんじゃねえよ」


「うっわ出たよ説教ジジ…ゴホンゴホンっ！危ない危ない口が滑るところだった」


虎杖「９割方言ってたけどな」



ジーッとこちらを睨んでくる伏黒の視線を無視して、野薔薇と虎杖に目を向ける。



「それでそれで！？どんなだと思う！？」


釘崎「何が？」


「何がじゃねえよ！狗巻先輩の好きの言い方って言ったばっかでしょ！」


釘崎「あーはいはい。確かにそんな感じのこと言ってたわね。で？あんたはどう思うのよ」


「え、私？……ふふ、ふふふ…」


釘崎「…いきなり笑いだしたんですけど」


伏黒「こわ」


虎杖「そんな面白いことあったか今？」



両手で顔を覆って笑いだした私を、まるで不審者を見るかのような目で見てくるマイフレンド達。


それがマイフレンドに向ける目かい？



「『好き』か『好きだよ』だと私は思うのよ！『好きだ』もあり中のあり！っていうかあんなに可愛らしい容姿に反して男らしさを含んだ『好きだ』なんて言われた日にはもう私の心臓はもちません！！」


伏黒「解説がマジすぎて怖い」


「狗巻先輩の素敵すぎて目眩がするほどのどっちかというと可愛い類に入る容姿から考えると『好き』か『好きだよ』なんだよ！でもちょっと乱暴めな呪言を聞いてきてる今『好きだ』も全然あるなと思ったの！っていうか全部の言い方で言ってほしいんだよね私は！！」


釘崎「はー」


虎杖「ひー」


伏黒「ふ」


「へほ。…じゃなくて真面目に聞けてめぇら！！」



私が語っている途中からスマホをいじり始めて全く話を聞かないこの３人。画面割るぞ。



「そんなさ、私僕俺知りまてぇ〜んみたいな顔してっけどよ！君達もいつか好きって言ったり言われたりするかもしれないんだよ！？もっと真面目に考えなよ！！」


伏黒「何の話だよ」


「ちなみに伏黒は好きな子が出来たらどういう風に告白するの？ん？言ってごらん？」


伏黒「…(だる)」


釘崎「『好きだ』に１票」


虎杖「『愛してる』に１票」


伏黒「お前らものってんじゃねえよ」


「いや分かんないよ？クールに見せかけておいて本当は『 I LOVE YOUUUUUUU！！！』とかかもしれない」


釘崎「もはや誰だよ」

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