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棗side
今日はそんなに仕事がなかったからすぐに終わった。
梓との約束もあったから休憩を取らなかった。
いち早く話を聞いた方がいいと思ったから。
「社長、おったんで帰ってもいいですか?」
社長「あら、もう終わったの?じゃあいいわよ。」
「ありがとうございます。」
さて、梓に連絡入れるか。
手短に済ませて電話を切った。
昨日よりは元気あったけどまだ完全ではないな。
なるべく早く酒買って戻ろう。
こうゆう時だからなのか、3つ子だから梓の心の声が聞こえる。
なんとなく悲鳴をあげてるってわかる。
数本の酒を買って家をもどるとやはり梓はいた。
「待たせたな。」
梓「僕もさっききたから大丈夫だよ。」
気を使ってるわけではなさそうだな。
「まあ入れよ。」
梓「うん、」
あ、泣きそうな感じだな。これは酒飲んだら結構潰れるパターンだな。
「で、話って?」
梓「分かってるでしょ。」
「まあな。」
悪趣味とでも思ってんだろ。悪かったな。
「今日はなんでも聞いてやる。溜まってるもん吐き出せ。」
梓「棗のくせに生意気。でも、ありがとう。」
そう言いながら全部吐き出した。
美香が急に椿に甘えだしたこと。ずっと椿と言ってること。離れようとしないこと。
感の鋭い梓のことだから直ぐにわかったんだろうな。
梓「棗は知ってたの?」
「いや、俺も知らなかった。でも、」
梓「でも?」
「あいつ、目が見えなくなったってわかった瞬間椿の名前を呼んだんだ。その時わかった。」
梓「そうなんだ。僕に勝ち目はなかったって感じかな。」
「でも、諦めるのか?」
梓「うん。椿には叶わないし、椿なら任せられるから。」
「ならいいけど。」
泣きそうな顔して言うなよ。
まあ、梓がいならいいけどな。
「じゃあ、今日はとことん飲むか。」
梓「そうだね。」
俺じゃあお前を癒されねぇけど、たまには頼れよ。
俺は弟だけど、一応慰めたりはできるからよ。
兄さん、よく頑張ったよ。きっと美香にも届いてるから。
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八乙女澪(プロフ) - うたプリ大好き?さん» ありがとうございます!なるべく早めに更新します! (2018年7月15日 16時) (レス) id: 8ade90b43b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 更新される日を楽しみにしています! (2018年7月15日 16時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
八乙女澪(プロフ) - うたプリ大好き?さん» コメントありがとうございます!だ花屋の内容が決まってないのでもう少しお待ちください。すぐに書きます! (2018年7月15日 16時) (レス) id: 8ade90b43b (このIDを非表示/違反報告)
うたプリ大好き?(プロフ) - 続き気になっています!このストーリーはこれで終わりなのでしょうか? (2018年7月15日 16時) (レス) id: 6124a9987a (このIDを非表示/違反報告)
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