朝比奈家の長女は小鳥遊事務所所属の睦月始の幼馴染み

44話 ページ47

要side

美保のことがあって、仕事の時以外部屋から出なくなった。

仕事のときは美保に会わないように夜遅く出てどこかに泊まってた。

美保はもう大丈夫かな？祈織が一緒にいたらきっと依存してしまう。だけど、これ以上言うと美保はまた引きこもる。どうすればいいんだ。

誰もいない時間に夕食を食べようとリビングに行くとまだ京にいがいた。

気づかれないように部屋に戻ろうとしたけど気づかれてしまった。

右京「要、何してるんですか？」

「京にい。ご飯食べようかなって思って。」

右京「そうですか。今用意します。」

「あ、、、。」

いいよという前に京にいは用意を始めた。

京にいの前でご飯を食べるのは久しぶりだから少し緊張した。


しばらく無言だった俺たち。だけど京にいがそれを終わらせた。

右京「美保のことは考えましたか？」

「うん、、、。しばらくは何も言わない。だけどまた何かあったら言うかもしれないけど言い方は考える。」

右京「そうですか。でも、祈織はもう大丈夫ですよ。美保もいます。兄弟で依存してもおかしくはありません。美保も彼女のことは好きだったんですから。」

わかってる。美保も冬花ちゃんのことが好きだったとこくらい。でも、それでも俺は認めたくない。

貴「ただいまー。」

「っ！」

美保が帰ってきた。隠れようとしたけどすぐに美保は入ってきた。俺は美保と目が合っても何も言えなかった。

謝ることくらいしても良かったのに何も出来なかった。臆病者だ。

京にいは俺と美保のことを気遣ったのかすぐに話を終わらせて美保を部屋に行かせた。

「京にい、ありがとう。」

右京「いえ、美保も気まづそうだったので。まあ、要が反省してるなら私からは何も言いません。」

京にいはやっぱり俺たちの兄だな。頼れる存在だ。母さんがいない時に。

それか少し話して俺たちは部屋に戻った。

今度美保に会ったら絶対謝ろ。

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