朝比奈家の長女は小鳥遊事務所所属の睦月始の幼馴染み

32話 ページ33

これから先大丈夫かな。でも、祈織兄さんとなら大丈夫だよね。大好きだから。祈織兄さん、大好きだよ。

祈織兄さんはあんまり気持ちとか伝えてくれないって冬花ちゃん言ってたな。でも、私は何度でも言うよ。

「い、祈織。」

祈織「ふふ。何？」

祈織兄さんはまだ慣れてない私のことを笑いながら返事してくれた。慣れてないから恥ずかしいよ。

でも、言うって決めたから言うよ？恥ずかしくなっても知らないからね？

「大好きだよ。」

祈織「っ！///////」

あ、照れた。顔が見えないからよく分からないけど抱きしめている腕に力がはいった。照れてるってことだよね？

「照れた？」

祈織「、、、そんな分けないでしょ。」

さっきの間は何？なんで溜めたの？やっぱり祈織兄さんは照れてる。

「やっと照れた。ずっと私だけ照れっぱなしだったから。」

祈織「美保が可愛いのがいけないんだよ、それは。」

「それは言い訳。私だって祈織を照れさせたいよ。」

少しは照れてよ。私だって頑張ってるんだから。

祈織「そんな可愛い事言って...。何するかわからないよ？」

そう言いながら背中に柔らかい感触があった。見えるのは祈織兄さんの顔と天井。何が起こったのかわからなかった私は少し放心状態になっていたけど、すぐに理解した。

「え？えぇぇぇぇ？！」

祈織「驚き過ぎ。こうゆう事だよ。」

こんなことするんじゃなかった。

「ご、ごめんなさい。」

祈織「分かったならいいよ。」

「はい。」

祈織兄さんには叶わないことがわかった。

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