今日:16 hit、昨日:2 hit、合計:66,062 hit
小|中|大
3話 ページ4
「でもさ、やっぱり夢見るぐらいはさせてよ。」
「え…?」
「……確かに沖田くんはもうこの世にはいない。いくら会いたくても死者を呼び戻すことなんて出来ないし、しようとは思わない。」
「でもAなら死んでない。例え眠っているとしても確かにこの世に存在しているんだ。自我はあるんだ。それなら夢見るぐらいしてもいいよね。もう会える確率はほぼ無いって分かっていても、どうにかして会おうとする夢ぐらいは見ても怒られないだろう?」
会えないと分かっていてもそれでも貪欲に想い続けるなんて、他の奴らからしたら歪んでいると言われるだろうか。
それでも尚、彼女の存在を欲している僕らはやっぱり歪んだ同士の似た者同士、か。
「……そうだね、そんな夢を見るのは愉しいかもしれない。」
あの日々を思い出しながら、あの子の帰りを今も待つ。
早くおいでよ、そしたら一番に抱きしめてあげるから。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
148人がお気に入り
148人がお気に入り
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ルイス | 作成日時:2016年10月25日 0時