Chapter:41 ページ42
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「俺、関田さんが、好き、です」
そう、伝えた瞬間。
関田さんは、大きな目をこれでもかってほど、見開いて、驚いていて。そりゃ、そうだよね。いきなり、すぎたよね、申し訳なさでいっぱい、すぎる。
でも、もう、我慢なんて出来なくて、とにかくこの想いを早く彼女に伝えたくて。
自分の想いばかりで、彼女に迷惑になる事は分かっているのに。
彼女は、直ぐ俺から視線を外して、俯いた。
...うん、分かってる。フラれることくらい。
「...ごめんね、困らせて。迷惑なのは、分かってて...」
『迷惑なんかじゃ、ないです』
「...え?」
関田さんは、バッと顔をあげて、俺を見る。
何だか、少し涙目で。
でも、どこか、どこか、嬉しそうな、そんな...
『...私も、私も祐希さんが、好きです。大好きです...!...本当は私から言おうと思ってたんです。でも、迷惑になるだろうなって思って....、言えなくて...でも言いたくて...、まさか祐希さんが、そんな......あ、待って下さい、なんか嬉しすぎて、えっと.......、......っっ?!?!?!』
関田さんが考え込んでいる内に、思わず、彼女を抱きしめる。
シャンプーの、いい香りがして。
あぁ、俺。
俺、今、本当に、幸せだ。
「俺のこと、本当に好き?」
『っ、....はい、好きです。祐希さんが、好きです』
「俺も好き。大好き。関田さんが、好き。離したくない、」
彼女の身体が、どんどん熱くなるのを感じた。
名残惜しいけど、身体をゆっくり離して、ポケットからあのネックレスを取り出し、彼女の華奢な首にチェーンを通す。
彼女はまたびっくりして、そのネックレスを手に取る。
『これ、は』
「"群青色に煌る"ネックレス。関田さんに、付けて欲しい」
彼女は、『...本当に群青色だ、綺麗』と言い、ネックレスを握り締めて、静かに涙を流した。
その姿が、とても綺麗で。
また、ゆっくり彼女を抱きしめる。
「...Aって、呼んでいい?」
『....っ、はい、』
「Aに出会えて本当に良かった。Aに好きだと言ってもらえて、本当に幸せ。こんな俺だけど、Aにずっと、傍に居て欲しい。...俺と、付き合って下さい」
Aは、更に涙を流しながら、小さく、頷いた。
『...私こそ、祐希さんの傍に居させて下さい。祐希さんを、1番に応援させて下さい。...宜しくお願いします』
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です!宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです!笑ありがとうございます!本当に連載お疲れ様でした! (10月23日 22時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます!!番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます!!何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました!!もし次回作思いつけば頑張ります!!!! (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます!番外編楽しみにしています!!! (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな?と楽しみに待ってました!完結おめでとうございます!楽しく読ませていただきました!また楽しみにしてますね! (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:だっちゃん。 | 作成日時:2023年10月9日 21時