Chapter：３０ ページ31
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この期間を通して、彼女の存在が、大きくなっているような気がした。
ただ、これは何なのか。何の"想い"なのか、それはまだ分からない。
でも、いつしか、彼女のために勝ちたいのだと、そう、思うようになった。
俺達にコートの外からいつだって全力で声を掛けてくれて、俺達以上に喜んだり、悲しんだり、一緒にいつだって戦ってくれる彼女の存在は、いつしか俺の中で、"なくてはならない存在"になっていた。
本当はどこかで、鍵を掛けていたんだと思う。
本当はずっと前から、気付いていたのに、気付かないフリをしていた。
VNLファイナルラウンド。
ポーランドに到着し、ホテルは関さんと同室だった。
2人で他愛の無い話をしたり、明日の準々決勝で当たるスロベニア戦について話し合ったり。大学から一緒に戦ってきた関さんだからこそ、気兼ねなくしっかり意見交換も出来て、本当に俺にもとってもいい刺激であった。
「そう言えばさー。祐希ってさ」
「なんすか？」
「Aの事、好きだよな」
急な爆弾発言に、俺はつい飲みかけのオレンジジュースを少し吹いてしまった。
きたねー、なんて言う関さんを睨む。...この人、自分が原因だって分かっててそれは、性格悪すぎるんですけど...
「藍がさ、めちゃくちゃあいつのこと、好いてんだろうなーって、思うんだけどさ」
「....」
「祐希も、めちゃくちゃあいつこと、好いてんなろうなーって思うと、我ながら妹がめちゃくちゃモテてて、なんか誇らしくなってきたわけ」
関さんはケラケラと、笑っていた。
分かってる、自分だって。
藍が、彼女のことを好きな事も。
さすがの俺でも、見ていれば分かる。
「藍もめちゃくちゃいい奴なんだけどさ。でも、兄としては、やっぱり今まで俺の話を聞いてくれてたし、Aともしっかり話してくれた、とっても心優しい石川くんに、頑張ってもらいたんだよねー、なんて」
また、ケラケラと笑う関さん。
「....好きになっても、いいんですか？」
「あは、それ俺に聞く？祐希次第じゃん？」
気付かないフリをしていた。
その"想い"が何なのか、分からないフリをしていた。
でも、多分結局、最後にはその"想い"を、受け止める自分が居るのは、分かっていた。
関田さん。
俺、関田さんが好き、だよ。
あわよくば、俺をずっと、見ていて欲しい、なんて。
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こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 全然です！宮浦選手めちゃめちゃ可愛かったです！笑ありがとうございます！本当に連載お疲れ様でした！ (10月23日 22時) (
レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - こめおさん» こめおさんありがとうございます！！番外編を書きましたがご希望通りになかなか進めれず申し訳ございません.... (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
だっちゃん。(プロフ) - けるさん» けるさんありがとうございます！！何とか毎日更新から無事に完結することが出来ました！！もし次回作思いつけば頑張ります！！！！ (10月22日 20時) (レス) id: ff3705be26 (このIDを非表示/違反報告)
こめお(プロフ) - だっちゃん。さん» 完結おめでとうございます！番外編楽しみにしています！！！ (10月21日 14時) (レス) id: 121e674881 (このIDを非表示/違反報告)
ける(プロフ) - 毎日 更新されたかな？と楽しみに待ってました！完結おめでとうございます！楽しく読ませていただきました！また楽しみにしてますね！ (10月21日 12時) (レス) @page49 id: 1fd309d1cb (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：だっちゃん。 | 作成日時：2023年10月9日 21時
