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【サンプルボイス(続き)】
「え、う、うそだよごめえん……そんな顔しないでってば、オレも悲しくなるよ……」
「先生、いつもありがとうございます。……はは、いきなりごめんなさい。こんな状況になっても大人の人がいてくれるのってすごく安心して」
「3年も何人か居るとはいえ、先生がいてくださらなかったらオレが1番上……の学年のひとりだったって考えると、……本当に頼もしくて仕方ないなあ」
「オレだって少しでも先輩らしいとこ見せたい。オレができることならなんでもやるからさ、気軽に頼んでよ」
「うわっ、と、っしょい!……はあ、だから倒すのは得意じゃないんだってば。ううでも、役に立ててるなら……うん……」
「昔、親に内緒で犬を飼ってたことがあってね。すっごくかわいい犬だったんだけど、オレが高一のときに……いや、うん。かわいい犬だったんだよ、それだけ」
「後悔?そんなの!後悔しかしてないに決まってるだろっ、オレがあの時あそこに行かなければ、なんて、あの時あの子を逃がさなければ、なんて何度考えたかっ…………そうやってたられば言っても、しょうがないって。それがあの日から今日まで生きてきて、考えたことだよ」
「君を見捨てて何かあったら、オレがどんな気持ちになるかわかるよね?お願い、せめてオレも行かせてよ。どうにか役に立ってみせるから……ね、さすがにひとりは危ないよ。君にその何かが起こっても、誰もわからないだろ」
「……見捨てないって言ったろ。ほら、早く逃げようっ。……な、にしてるの、逃げてよ、ねえっ、はやく、ほら!お願いだから、ねえ!」
「……勇気とか無いから、仲間のことまた見捨てた。君はさ、オレは見捨てた訳じゃない、って言ってくれるけど……それでも、そう、だろ。ごめん、オレ、今は合わせる顔ない。……ごめんよ」
「そりゃあ、死にたく、ない!死にたくないよっ。でもしょうがないだろ、君だけでも逃げてくれよ、お願いだ……」
一人称:オレ
二人称:君、先生(先生に対して)
※人によって呼び方は変わります
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作者名:さはら | 作成日時:2022年7月30日 19時