「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その７ ページ9

スティングより


これが俺達のそこそこ最近の出来事



今はAはセイバートゥースに入っている



んで、クエストしてるんだよなぁ〜



貴」ね…ねぇ、クエストしないの？

ずっと、この岩の所に座ってるけど」



ス「…ん？するよ、

めんどいからあっちから来るの待つ」



ロ「…こいつはいつもこうだ…」



失礼な！最近ちょっとサボりぎみだからって…



「いたぞー！ﾊﾟｼｭﾝｯ」



なんかモブがAに、向かって弓を投げた



貴「…え？」


あ、見てなかったっぽい。当たっちまう！


ス「ﾊﾞﾘﾎﾞﾘ」


貴「食べたの！？体に悪くない！？

ほら、吐いて？」


ス「え、いやちょっと待っごほっ」


背中を思いっきり叩かれてるんだけど(泣)


ス「…ｳｯ、白竜の咆哮！

…あれ？はずしちまった」


貴「そんな日もあるよ」


ロ「腕が落ちてるだけだろ」


ス「うるせーよ！」


「ま、まさかこいつら…

双竜のスティングとローグと…

神竜のA！？」


「ひっひぃぃぃぃ」



ス「あれ？仲間置いていくの？

腐ってるよあんたら」


ロ「闇ギルドなど、そんなものだ」


貴「闇ギルドじゃなくても、

仲間を裏切る奴は世の中にいっぱいいるよ」


ス「あいつらも腐ってるってことだ」


ス「そういえば、

そのフェアリーテイルの失踪した奴ら、

帰ってきたらしいぜ」



貴「えっ」



Aは自分の乗ってた岩から思いっきり立つ。



ロ「興味ないな」



貴「…私もないよ。関係ない他人の事なんて」



嘘つけよ。

岩から反射的に立ち上がるくらい

気になってるんだろ？



そう言いたいけど、その言葉をぐっと飲み込んで


ス「そんな事ないだろ、ローグ。

あれほど憧れたナツさんだぜ？」


貴「あんな奴に憧れなくていいよ」


ス「ま、今は仕返しが出来ることが嬉しいんだよ」


そうだ、仕返し



ス「待ってろよ、A。

絶対にフェアリーテイルに勝って見せる」


貴「…ありがと？」


力なく、悲しそうに笑う。

心の底からではない笑顔をみせながら




Aは俺を見る



そんなお前を見てると、


凄く胸がチクチクするんだ



少し前に気づいたんだ




俺は、お前が"好き"になってた





俺はまだ、心の底からの笑顔を見たことない



あの写真ではあるけど、


俺に向けてくれた笑顔は全て心の底からじゃない



仕方ない事だけど



いつか君が心の底から笑えるように



君と笑い合える日がくるように




俺はの努力をする。

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