「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その２９ ページ33

ASide

「ぉ…ぅ…！」

…誰？

「…き…ぅ！」

私には、仲間なんていないのに

「…きろ…！」

私を呼んでるのは、誰なの？

？「…きろー！」

私には、家族も…友達も…仲間も…もう

そんな中、さっきとは違う…頭に響くような声がした

「俺達が、いる」…と

誰？


＿＿＿＿＿＿＿＿

ス「おきろー！」

貴「…え？」

ス「すっげぇうなされてたぞ？

しかも、次のバトルはお前。」

夢…か

貴「…分かった。」

ス「寝起きバトルだけど…頑張れ！ﾆｺｯ」

ニコッっていうよりニッというような

笑顔で話し掛けてくるスティング

ロ「そうだな、俺も応援してる」

ローグは、少し微笑むような感じで…

凄く、安心させられる二人の笑顔

私の、好きな二人の表情だと思う

貴「そうだね…頑張らなきゃ」

ここで少しでも、見せつけなきゃいけないから

あいつらに…

貴「任せて、一瞬で終わらせる…！」

私のこの笑顔は、二人から私に向けてくれたように

安心させる事が出来てるのだろうか

心からじゃなくちゃ、出来ないのだとしたら…？

私は一生笑えないから、きっと…

「続きましてバトルパート！AVS

ウォークライです！」

貴「…」

ウォークライ。

涙魔法を使うクワトロケルベルスの一人

…楽勝ね

「よーい、初め！」

ウ「涙の数だけ人は強くなれる…！」

バカな事を言ってる

貴「…うざいし暑苦しい、電火竜の…咆哮！」

「…い、一撃です…勝者はA·バレンタインだぁ！」

神竜は最強。

他の竜達の頂点に達する

こんなクズに負けてられない

フェアリーテイルは、ただ呆然と私を見る

私には決して７年の差はないが、お前らとは違う

そして、フェアリーテイルに勝つためには

こんな弱いギルドに負けてられない

わたしは、必ず勝ってみせる

ス「もう少し盛り上げても良かったんじゃね〜？w」

ロ「まあ、おかえり」

貴「ただいま…盛り上げる…ね」

私は、氷の魔法を使って…結晶を降らせる

「おおぉぉぉ！」

貴「これで、いい？ﾆｺｯ」

ス「お、おう//」

久しぶりに使ったこの魔法

結晶を降らせるなんて、いつぶりかな？

あの頃は、よく遊んだな

また、思い出してしまう。

あの時の皆の笑顔は…私に見せたあの笑顔は

偽りの物だと分かってるのに

最後に夢の中で話しかけてきたのは誰だろう

俺達がいる…か

きっと、あの人も私を裏切るんだ

一人でいいはずなのに…

少し、思ってしまう…






少し、寂しいなぁ…＿＿

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