「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その２２ ページ25

貴「今日が…大魔道演武…」

祭り事は…あの日から嫌いなんだけどな

ス「なあA、フェアリーテイル…

２チームあるらしいぜ？」

２チーム？

貴「馬鹿馬鹿しい…

こんな祭りごときに２チームも出すなんて…」

まあ、リリーナはこの前倒したし…来るはずない

今…私は強がってるけど

本当は…皆に会うのが少し怖い

信じてた人達に…あんな事を言われる苦しみ

信じてた人達に…一瞬で裏切られる悲しみ

信じてた人達に…何故か信じてたもらえなかった悔しさ

全部…知ってるから

あんな風に謝られて、少し…気が狂ってる

また、いつ狂いだすかと思うと…凄く怖い

もしも、ここでまた私の気が狂って

スティングやローグにまで見捨てられたら？

その時は…きっと私…

貴「もう…生きてけないよ」

私、どうしたらいいのかな？

フェアリーテイルのせいで、生きる悲しみを知った

だから、生きていく事が怖くなった

生きていく事なんて、当たり前の事

それでも、生きていく事が怖くなる事がある

皆、それぞれ生きてる

私だって…その一人

友達と遊んで

お母さんと話して

お父さんと出掛けて

誰かと笑いあって

誰かと支えあう

人は皆こうして…誰がいないとダメなの

こうして人はきっと

知らず知らずの内に、生きていく楽しさ

生きていく嬉しさ

生きていく…希望を得てるの

でも、反対にね？そんな誰かが一人もいなくなったら？

その時人は私のように…生きていく事が怖くなる

でも…今は違うから

スティングやローグ…レクターやフロッシュのお陰で

生きる希望をもう一度…得ることができたから

私は、自分のためにも

生きる希望を与えてくれた、

スティングやローグ達のためにも

貴「私はフェアリーテイルを…絶対に倒す…ｯ！」

ス「A、そろそろ出番だぜ…いけるか？」

声を掛けてくれるスティング

貴「大丈夫だよ」

ス「行こうぜ」

１度…深呼吸する

貴「…大丈夫…落ち着いて」

上がっていく心拍数

少し震える足

ス「…大丈夫だって！俺が守るから！」

貴「わあっ」

そう言って私の手を引くスティングは、

何故か…いつもよりも…

貴「スティング…ありがとう、

なんか今日は…＿＿＿＿＿＿たよ」

ス「はっ！？///あっ当たり前だろ…//

いっつもだよ！いっつも！//」

とうとう本番…




でも、きっとなんとなる…





なぜか、そんな気がした









＿いつもよりかっこよく見えたよ

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