「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その２１ ページ24

ASide

その後終わって、宿に戻る。

"フェアリーテイルは…８位以内に入ったかな？"

さっきからこればっかり

…なんであんな人達の事なんて考えなきゃいけないのよ…

きっと、仕返しできるチャンスだから…入ったか気になるんだ

そうだよ、入ってくれなきゃ…仕返しできないもん

私は、強くなったんだ。

いいえ、元々強かったの

あの人達なんかと、比べ物にならないくらい…

あのサラマンダーだって、所詮はただの火竜

それに比べて私は神竜。

あの造形魔道師だって、所詮はただの氷の造形魔道師

私は神の造形魔道師。

あのティターニアとは、同じただのティターニアだけど

力の差があるのよ。

貴「見てなさい…」

手に小さな神竜の魔力をためる

インフィニティ…

貴女に教えて貰ったこの神竜の滅竜魔法。

この、復讐のために使わせてください。

貴女にこの魔法を教えて貰って…良かった

そのおかげで、勝手に神の魔力が私に宿って

造形魔法まで使えるようになったんだもの

今、私がここまで成長できたのはね？

全部、全部…貴女のおかげ

仲間なんて、元々いなかったんだね

貴「インフィニティ…っごめんね…っ」

貴女が居なくなった後、ラクサスに見つけてもらったの

そしたら、彼は私をフェアリーテイルに連れていってくれた

最初は皆、暖かく迎えてくれて

家族って言ってくれてね？嬉しかったんだ

インフィニティがいなくなって…とても寂しかったから

心の支えができたみたいで…

心に空いた穴が塞がったみたいで…

"私、ここで死ぬまでずっと皆と過ごそう"

そう、心に決めたのを覚えてるよ

でもね、七年前…その絆はあっけなく壊れた

その思いは…もう、心の奥底に封印することにしたの

その後は、スティングやローグが迎えてくれて

今は暖かく過ごしています

これがいつまで続くのかは分からないけど、

少し…信じてみようと思ってます

でも、どんなにスティングやローグに優しくされても

どんなにレクターやフロッシュが元気をくれても

"復讐心だけは、どうしても消えない"

私は…もう、あいつらに復讐する事しか…

頭に残ってないの

貴女に教えて貰った大切な大切な魔法

この復讐に…どうか

使わせてください＿＿＿＿＿

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