「フェアリーテイル」少女はある日から心の底から笑えなくなりました

笑えない日々その１９ ページ21

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その後は、長い沈黙が続いた

貴「あのさ、ありがとう」

ス「なんで？」

貴「いや…その…」

上手く説明が出来なくて、戸惑う

ロ「…友達…だからさ、気にしなくていいだろ。」

それに気づいたローグが、そう言ってくれる

貴「…やっぱりありがとう…」

この人達は…本当にやさしい

心からきちんと受け入れてる訳ではない

私はやっぱり…まだ、それが怖いから

それでも、私を見放さずに大切にしてくれる。

これは…一体なんなんだろう

友情？…絆？…仲間？それとも…

やっぱり私を最後は裏切るの？

分からない…

私に…未来を見ることができたらなぁ

…それなら、あの日だって…きっと…

ダメよ、あの日の事を思い出したら…

＿何してんだよ！＿

よみがえってくる言葉

＿最低よ＿

あんたがね

＿お前…そんな奴だったのか？＿

違うって、違うから

＿お前は仲間を裏切るのか！＿

どっちが？それはあんたらでしょ

＿見損なったよ！＿

こっちの台詞

＿ここから出ていけ！＿

＿目障りだ！＿

＿お前なんて…仲間じゃない！＿

＿破門じゃ＿

うるさい…ウルサイ

黙ってよ…ナンデ？

ドウシテ…シンジテクレナイノ？

ワタシハワルクナイ

ヒドイ…ヒドイヨ…

貴「あ"ぁ…う"っ…」

ス「…！A！？」

ロ「どうした…？大丈夫か…！？」

…イヤダ…イカナイデ…

分かってるよ…今の私は変だ

分かってるけど…トマラナイノ

貴「イヤダヨ…ヒトリニ…シナイデ…」

これは…誰の気持ち？

私…なの…？

違う…だって、私は別に…

分からない…分からないよ…

誰か…誰か…！

私を…ワタシヲ…

助けて…

貴「タ…スケ…テ…！」

ス「…A…」

貴「…え？」

急に包まれた暖かい感覚

すぐ目の前に、スティングの体

スティングの香りが…凄くする

私…抱き締められてる？

貴「ス…ティ…ング？」

若干パニック状態の私

ス「…落ち着いた？」

貴「…うん…ごめん…何度も…ありがとう」

ス「いいよ、気にすんな…」

私は…なんとなくだけど、

今は、まだそんなに分からないけど…

少しだけ、思ったことがあった



この後の事なんて、今は分からないよ





でもね、今は思うの




私…生きてて良かった




あの時…死ななくて良かった




私…この二人と一緒に居ることができて…




本当に良かった…って

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