fighting ページ29
「ふぁあ・・・仕方ないのう。わんこ、月永くんのお供をするぞ」
「チッ、わーったよ」
何でやる気出してるわけ・・・?
王さまは吸血鬼を動かす魔法の呪文でも知ってるの。
コーギーがギャンギャン吠えないで従順に兄者に同調したのが特に意外だ。
立ち上がった2人と、床から耳に響く、近づいてくる足音。
往生際が悪くともめんどくさい気持ちに変わりはなく、狸寝入りを続けた。
「起きてるのばれてるぞ〜、リッツ!これで人数揃ったな、早速出発だ☆」
ちょ、俺行くなんて言ってないんだけど。
なんて文句を言う間も無く、首根っこ掴まれて無理やり連れ出された。
「凛月〜♪あの奇怪な化け物のせいで日常生活に支障はあるが、凛月と昼夜を共に過ごせるのは思わぬ幸運じゃったのう♪」
「うざっ、こっちは不幸中の不幸だってのに・・・」
外から日差しが差し込む廊下を、前に俺と王さま、後ろにコーギーと兄者の二列で進んで行く。
忙しなく絡んでくる兄者に鬱屈としながら、具体的にどうするのかを尋ねた。
「俺たちが今から行うのは目標の確保だ!まぁこれは後々で、まずは俺たちで手に負える程の敵か確かめよう!」
「ふーん・・・ちゃんと考えてんだ。でもさぁ、なんでこの人選なの?」
王さまは吸血鬼の弱点とか知ってるはずなんだけど。
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純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 普段穏やかな人ほど、怒ると怖いですから。 (2017年11月20日 18時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» きっと真顔…普段は笑みを絶やさないから絶対に怖いよ (2017年11月20日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 弓弦さんはともかく、皇帝さんのガチギレする状況がわからないですね (2017年11月20日 17時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» 恐ろしっw (2017年11月20日 12時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 怒ってる間ずっと笑顔だろうな・・・ (2017年11月20日 12時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純 | 作成日時:2017年11月17日 20時