fighting ページ15
私たちの緊張をほぐしてくれたのだろうか。
私たちの間には和気藹々とした雰囲気が漂っていた。
後輩に気を遣わせてしまったのは先輩として不甲斐ないが、気にかけてくれたその好意に私は自然と笑顔になった。
「ありがとう、ひなた君、ゆうた君」
「えー?何のことかな?ゆうたくん」
「何のことだろうね、アニキ?」
はぐらかしながらにししっとはにかむ葵君たちの頭を撫でて、微笑んだ。
「双子とAの笑顔キラキラしてる!俺たちも、こんな状況だからこそ、キラキラな笑顔でいないとね!」
「気落ちしちゃわないようにね!でもそれはそれで変人なような・・・?」
「細かいことは気にしなーい!」
「細かいことではないな」
拳を突き上げたスバル君に習って拳を握る真君。
苦笑しながら真緒君がツッコミを入れた。
「俺たちは朔間先輩とか大神先輩の方が心配だよ。
だって・・・ねぇ?」
「月永先輩はっちゃけてそうだもんね」
葵君たちはレオさんの実験に参加している軽音部の先輩たちが心配なようだ。
「零さんは一応夜闇を統べる魔王なんだから大丈夫でしょ」
「ぶふっ・・・」
「きゅ、吸血鬼ですからねっ・・・」
不意打ちに笑いを堪えるゆうた君と堪えきれてないひなた君。
このキャッチコピー、やはり厨二っぽい。
「ガミさんあんまりホラー系に強くないんだよね。
絶対まきこまれたんだろーなぁ・・・」
ここにいない大神君に対してなーむーと拝むスバル君に、みんなが頷いた。
「凛月はむしろ乗り気なんだよな。そういうのに強いし、朔間先輩から気を紛らわせるのに良いんだと」
「反抗期だそれ」
朔間兄弟が一緒に実験しているところから改善するべきなのでは。
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純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 普段穏やかな人ほど、怒ると怖いですから。 (2017年11月20日 18時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» きっと真顔…普段は笑みを絶やさないから絶対に怖いよ (2017年11月20日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 弓弦さんはともかく、皇帝さんのガチギレする状況がわからないですね (2017年11月20日 17時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» 恐ろしっw (2017年11月20日 12時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 怒ってる間ずっと笑顔だろうな・・・ (2017年11月20日 12時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純 | 作成日時:2017年11月17日 20時