死んでたまるか同盟 (ページ11)

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fighting ページ11

季節は秋、18時頃に日が沈む。
現時刻は16時、会議の内容を先生たちに伝えてからレッスン室に来ていた。

「へー、あいつらって夜になると影に入るんだ！」

「外にうじゃうじゃいるのを見ないようにしてたから気づかなかったなぁ」

「夜にわざわざあいつら・・・NOFAの姿なんて見る気にならないもんな」

レッスン室はTrickstar、Ra’bits、MaM、2winkが寝床にしている。
北斗君と一緒に会議の内容を教えると、3人は思い思いの感想を口にした。

「てことはさ、夜なら逃げれるんじゃない？」

スバル君が希望を見出したきらきらな目で言うが、私は同じ質問をレオさんにして来た。

「残念ながらね、無理っぽい。レオさんが宇宙人(仮)
の生態調査でテンション上がって元々NOFAがいたところに手をつけたら、そこから離れなくなったみたい。影踏みの逆バージョン」

「えっ、てことはもし夜出たら・・・」

「敵が四面楚歌な状態で朝まで動けなくなり、日が出たら一斉に襲われる」

北斗君が淡々と答えると、真君が顔を青くしてひぃぃと情けない悲鳴をあげた。
想像しただけで鳥肌が立ちそうな話だ。

「そう簡単にはいかないよな。国からの物資だって何故か缶詰とかじゃなくて食材だし。ご丁寧に緩衝材もしっかり入れて厳重に包装してるしさ」

眉をひそめて国への違和感を吐き出す真緒君。
明確に、国は自分たちの味方ではないと私は確信している。

「ただの食材では嫌でも一部屋にこもっていられない・・・わざわざ食堂に行かせるよう仕向けてるのかもね。家庭科室で作ってるから外に出なくて済んでるけどさ」

「最悪、泥棒じみた真似だが、物資がなくても購買部の食料がある。ただでさえ妙な国側が援助をストップしてもしばらく保つだろう」

北斗君がため息をついた。