fighting ページ38
一息ついて机の上に座り、作曲を始めた王さま。
学校暮らしをしながらも度々作曲していたが、状況が状況なせいか、はたまた本人がNOFAの解析を優先したからか、あまり満足にできていなかった。
今くらい自由にさせておくか。こんななか外に出るわけないだろうし。
NOFAから一歩離れ、箒をバトンのように回して遊ぶ。
俺たちはこのNOFAにかなりダメージを入れたが、傷は残らず、効果があるのかいまいち。
使ってるものがものってのもあるけど、それを抜きにしてもこれの息の根を止めるのは不可能な気がする。
応急措置で外に追い出すしかないのかな。
でも、減ってる気しないんだよねぇ。
「リッツ、昨日も今日も、よく頑張ったな。無理やり連れ出したけど、やる気になってよかった!」
「改まってなに・・・もうそれはいいけどさぁ、王さま、こいつに興味あるのは本当でもここまでするのは本望じゃないでしょ。作曲馬鹿の変人とは言えさ」
王さまの手が止まるのがわかった。
でも俺は王さまの方を振り返らないで、手で箒を弄りながら王さまの言葉を待った。
「発展てのは、馬鹿がやばいことをやってしていくものだからな。馬鹿と天才は紙一重、おれは天才だけど馬鹿なこともする!誰かがしないと、何も変わらないからな!」
ふーん、と生返事をすると、特に気に留めなかったらしい王さまはまたペンを走らせた。
「どうせそんなことだろうと思った」
「参謀はよくわかってるな。巻き込まれたのが運の尽きだ、途中でリタイアはさせないぞ!」
愚問だなぁ。そんなことしないってのに。
「・・・一応騎士だし、成り行きでも最後まで付き合ってあげる、王さま」
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純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 普段穏やかな人ほど、怒ると怖いですから。 (2017年11月20日 18時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» きっと真顔…普段は笑みを絶やさないから絶対に怖いよ (2017年11月20日 17時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 弓弦さんはともかく、皇帝さんのガチギレする状況がわからないですね (2017年11月20日 17時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
Knight を護る騎士でいたかった(プロフ) - 純さん» 恐ろしっw (2017年11月20日 12時) (レス) id: 7e00625b4b (このIDを非表示/違反報告)
純(プロフ) - Knight を護る騎士でいたかったさん» 怒ってる間ずっと笑顔だろうな・・・ (2017年11月20日 12時) (レス) id: 2f1edb35cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:純 | 作成日時:2017年11月17日 20時