変な奴再来 ページ3
霧崎第一に入学した後のことは、
夢小説なんか読みあさってる奴に説明する義理はない
どうしても知りたきゃコミックを読め、11.12巻くらいだ。多分。
目的を共にする下僕を作り、
無冠の五将として暗躍し、
二年のWC予選で、屈辱の黒星をつけられた
そんな俺も三年になり、夏のIHにむけてチームの奴らをしごくメニュー作成に取りかかる時期...
麗らかな春、桜はとうに散り葉桜となりかけていたが
まだ暖かな風が吹く季節
心地よい太陽にあたりながら屋上でメニュー制作をしながら俺はうとうととしていた
そいつは霧崎第一に入学していたようで、まるでなんでもないように話しかけてきた
『花宮先輩。私...追いかけて来ちゃいました』
ふうわりと微笑むそいつの顔が俺の頭をかき回す
俺はすっかり忘れていた女の顔を思い出し、小さく舌打ちをした
「アンタ、諦めが悪いんだな。」
もはや良い子の仮面で隠す気など起こらない
幸い今は誰もいない
「こんなとこまで追いかけてくるとはね
でも無駄だ
おれはアンタとつき合う気なんてさらさらないから」
そう伝えさっさとこの場を退散しようと女に背を向けた
すると背後から低い声で
『いいんです。先輩こないだ負けたんでしょ?
私、絶対的な貴方が好きだったのに。残念です』
は?
この俺に何を言いやがったこの女
それだと俺が駄目な奴みてぇじゃねぇか
怒りが頂点に達した時、ふと目が覚めた
「・・・夢、か...?」
いやアイツには実際に会った
でも最後の台詞は..
「被害妄想か」
ったく俺らしくねぇ
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作者名:Rey | 作成日時:2015年8月4日 22時