FRIENDS ページ24
朝、出勤して、エントランスに、顰めっ面をした、一応ハンサムな男がいたら、どうするか。
「おい、A」
→ハンサム男が話しかけてきた！しかも近づいて来る！
……どうする？
→無視する
→逃げる
→話す
……Aは逃げるを選んだ！
「……っおい！」
追いかけて来た！
「………ッ」
捕まった！さて、勇者Aどうする！
「A、一体どういうことなんだ。なんで私を避けるんだ」
……わからないの？
ああ、あんたも大概薄情な男ね。
自分の気持ちだけ押し付けといて。
ねえ、私の気持ち考えた？
ほんとなんなの？
あんたのその顔面に、鼻糞呪文唱えるわよ。
涙がじわりと込み上げてくる。
昨日あれだけ泣いたのに、まだ出てくるらしい。
受付から、チラチラとハグリッドが心配そうにこちらを窺っているのが見える。
そんなとこで見てないで、助けなさいよ！
「……おい」
低い、バリトンの声。
ツカツカと早足で、セブルスがやって来る。
今度は安心して、目がうるうるする。
「セブルス……」
「……………セブルスだって？」シリウスが吠えた。
「社内で公私混同をするな。やるなら外でやれ」
「おい、どういうことだ。なんでAがスニベルスをファーストネームで呼んでる？答えろ」シリウスが私たちに呻った。
「……答えろ、ですって……？」
私の中で、なにかがブチッと切れる音が聞こえた。
「なんで私の気持ちをなにも考えずに、能天気に告白してきたやつにわざわざ言ってやらなきゃいけないのよ‼」
「……A………？」
シリウスが不安になったような顔をした。
私の怒りは収まらない。
「気安くファーストネームで呼ばないで‼」
私がヒステリックに叫ぶと、シリウスが目を見開く。
セブルスは済まし顔だ。
セブルスの顔を見た一瞬だけ、心が穏やかになる。
ああ、こんな日がくるなんて。不思議。
「言っておきますけどね、私はあなたの召使いでも下僕でもなんでもないの。だから、答えろなんて汚い言い方、二度としないでくれる？私、対等に扱ってくれない人と、とても付き合おうだなんて思えない」
あーあ、言っちゃった。
もうシリウスとは友だちではいられない。
けど、私にはセブルスがいるから大丈夫、なんて。
私って嫌な女？
「行こう」とセブルスの手を引くと、一緒にエレベーターに乗り込だ。
小さく寂しげなシリウスの背中が見えた。
さようなら、と小さく呟いた。
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ニー(プロフ) - 更新頑張ってください (2020年8月17日 7時) (
レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
めーこ - いきなり、すいません!続きが気になります!!身勝手だとわかっているのですが、とても気になります。宜しくお願いします。 (2020年7月16日 20時) (レス) id: 37a4633e60 (このIDを非表示/違反報告)
あっちゃん(プロフ) - スネイプが上司とか、最高のシチュエーションじゃないですか！鼻血もんですね！続きを楽しみにしております！変態なので、もっと！お願いします！w (2019年8月23日 20時) (レス) id: e5a60e486d (このIDを非表示/違反報告)
暇愛*(プロフ) - リリ･コトンヌ･コリンさん» ありがとうございます！一体どうなるんでしょうね？((稚拙な作品ですが、よろしくお願いします！ (2019年8月10日 16時) (レス) id: 173ca6d821 (このIDを非表示/違反報告)
リリ･コトンヌ･コリン - 毎度,毎度,楽しみにしてます！スネイプ教授と主人公の展開にドキドキしてます！ (2019年8月10日 9時) (レス) id: 118f4f2f26 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：暇愛* | 作者ホームページ：
作成日時：2019年7月20日 8時
