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サラ「さっきのクマを留めた時・・・・あれって奈良一族の秘伝忍術の影縛りの術ですよね・・・・?」
木ノ「ああ」
木ノ葉丸は、村人が遠ざかったのを確認すると、先程の武器を取り出した。
木ノ「術を打ち出す小手型の忍具だ」
左手には、小さな弾丸上になった巻物だった。弾弓と呼ばれる、弦で小さな石の弾丸を打ち出す忍具の弾に似ていない事もなかった。
ボル「・・・・カッケーーー!」
ボルトはその道具を見て、自分の心のワクワクを抑えられなかった。
少年はメカ好きだ。武器も好きだ。メカで武器なら堪えられない。
ミツ「もしかして、それって噂の新忍具ですか?」
木ノ「耳が早いな、ミツキ。いかにも科学忍具班の試作品だ。これのデーター取りも今回の任務のうちだったって事」
ミツ「随分小さい巻物ですね・・・これにあの術が入っているって事ですか?」
木ノ「コイツには、忍術を封印できる。いまのはシカマルさんの影縛りを封じてた」
なるほど、とサラダが小さく肯いた。奈良一族の若き頭領、シカマルの術ならば何もおかしくな事はない。
木ノ葉丸は一つを残して巻物を閉まった。
木ノ「これが俺の螺旋丸なら・・・」
木ノ葉丸の右手に螺旋丸が浮かび上がる。
かつてボルトの父ナルトと叔母ヒカゲが自来也なる忍術の達人より伝授され、それをまたナルトが木ノ葉丸に伝えた術だと言う。超高密度のチャクラの渦を生み出し、物体を破壊する技だ。
何度か真似をしようとしてみたが、取っ掛かりすら掴めなかった。
チャクラの精妙な操作が分からないのだ。
その螺旋丸を、木ノ葉丸は事も無げに作り出し、左手の巻物の中に封印していく。
木ノ「こうして・・・」
再び木ノ葉丸が小手を構えた。巻物を小手のカラクリ部分を装填する。
木ノ「発射出来る!」
言うが早いか、螺旋丸が小手の先端から打ち出された。木々を薙ぎ倒し、疾風のごとく飛んでいく。
ボル「おおおおおおお!」
ボルトの感嘆嘆いかばかりだろうか。
螺旋丸を手元から飛ばすためには、ナルトとヒカゲですら相当の修行を必要とし、風遁と組み合わせる必要があったのである。この忍具を使えば、一瞬でやってのける事が出来るのだ。
冷静なサラダですら、驚きを隠せないようだった。
サラ「す・・・すごい。誰にでも使えるんですか?」
木ノ「ああ・・・・チャクラの有無は関係ない・・・極端な話、忍者じゃなくても」
ミツ「木ノ葉丸先生」
ミツキが、木ノ葉丸の袖を引いた。
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