日常は唐突に ページ44
『ん…？』
例の如く目に入ったのは医務室の天井。
今年3回目です…w
「Ms.マグレッツ!!!」
今回は、マクゴナガル先生だった。
毎回毎回人が変わるねこれww
「大丈夫ですか！？あばらが数本折れていました、治しておいたそうですが……」
『あー、すみません。お世話なって。どれくらい、眠ってましたか？』
「もう5日近く。もう学年末です………
宴なんです、出れますか？」
『勿論です！！』
と自分の状況もろくに確認せずに答えた私はマクゴナガル先生と共に大広間に向かう。
…あー、地味にあばら痛いなww
ガチャンと音を立てて扉を開ける。
「…良いところに来た、Ms.マグレッツ!!!
来るのじゃ‼」
『え！？こ、校長！？』
無理矢理引っ張られて中庭に出ると、姿現しした。
たどり着いたのは、私の家だった。
だが、随分と陰気だ。
私が知っている家は、こんなじゃない。
校長がゆっくり頷いたのを見てノブに手をかける。
『…お父様？、その、ただいま……お母様？』
玄関はひどく物が散乱していた。
綺麗好きな母にはあり得ない光景。
一歩一歩を踏み締め、両親の部屋に一直線に歩いていく。
『お、とう、さま？』
父は出入口の隣でぐったりと、死人の様に、
ぐっすりと眠り込んでいた。
……息をしているのか、怪しい。
息を飲んで部屋に足を踏み入れ、私は膝から崩れ落ちた。
死んでる。
両親は、すでにこの世から去っていた。
意味が分からなくて、声も出なかった。
なぜ、二人が死んだ？
つい半年前まで、手紙を送りつけて怒っていたのに？
誰に、なぜ、どうやって？
『…ぁ、う……』
突きつけられた現実があまりに重すぎて言葉ともとれない呻き声が、噛み締めた歯の間から漏れた。
「…君の両親は強い人間じゃった。最後まで、娘である君の事を話そうとはせんかったのじゃ。」
冷たくなった母を抱き上げ、私と同じ金の髪を掬う。
いつもはさらさらと流れる落ちるほどに美しいそれは、薄汚くなおかつ所々絡まってしまっている。
『ごめん、なさい……ちゃんと、謝りたかった………』
母は、幸せだっただろうか？
「…両親は、君の幸せを一番に願っておった。
その君を守って死んだじゃ。これ以上の幸せはあるまい？」
『…父を連れてきてもらっても？』
彼もまた、冷たくなっていた。
顔も切り傷やらなんやらがたくさんある。
『…ありがとう、ございます。』
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ひいらぎ - fairy tale様、ご指摘感謝いたします。修正いたします。更新楽しみにくださってとても嬉しいです。ありがとうございました。 (2017年12月27日 6時) (
レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
fairy tale - はじめまして。いつも更新を楽しみにさせていただいてます。1度目のコメントが誤字の指摘であることをお許しください。正しくは「アメニーガス」ではなく「アニメーガス」です。修正の方よろしくお願いします。長文失礼しました。 (2017年12月26日 23時) (レス) id: 9f8c232ed9 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - よっつー様、ありがとうございます！暇さえあれば更新してますのでww楽しみにしてくださり嬉しいです！精進して参ります！w (2017年12月24日 20時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
よっつー(プロフ) - オォー？これからどうなるのやら楽しみですなぁ、早い更新ありがとうございます（？）これからもニヤニヤキュンキュン頑張ってください！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: 9908cce7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - (・×・)様、ありがとうございます！！楽しんでもらえて何よりです！私のモットーはニヤニヤとキュンキュンをお届けすることですので嬉しいです！wこれからもよろしくお願いします！ (2017年12月19日 19時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ | 作成日時：2017年12月15日 19時
