占い学 ページ16
『…ﾁｯ、なんたってこんなとこでしなきゃなんないの……！』
と私は愚痴を漏らしていた。
ちなみに今は占い学のクラスに行くために北の塔をひたすら登っている途中である。
もう随分と歩いたはずだが、一向に終わりは見えない。
思わず、素の自分が出ていた。
まぁ例の如くすぐには一番上の階に届くわけもなく。
結局その後3分は半ば駆け足で登っていく羽目になった。
『…疲れた…』
やっと教室に着いたとき、生徒は談笑無く沈黙が立ち込めていた。
勿論それは、トレローニー先生のせいだろう。
何せ中々私たちに姿を見せないから。
適当にテーブルに着き、本を広げる。
ハリーやロン、ハーマイオニーがやって来たのを確認した先生は話を始めた。
「私を初めて見る方も多いでしょう、私、俗世に下りてしまうと、心眼が曇ってしまうのです。」
その言葉に誰も反応することはなかった。
多分あの人に目をつけられると厄介だ、と誰もが思っているのだろう。
「この学問で、書物は一定のところまでしか教えてくれませんもの。」
そう言うと、ハーマイオニーはひどく驚いていてロンとハリーは思わずニヤリとした。
それから、茶葉を見ることになり全員が全員、半信半疑でカップを覗き込んだ。
「…お言葉だけどハリー、君の心眼、どうかしてるぜ？」
この言葉に私とハリーは思わず吹き出した。
トレローニー先生に睨まれるから声は最小限に抑えてだけど。
『…ハーマイオニーは、…歪んだ十字架。
やっぱり、貴女幾つか授業止めたら？』
「馬鹿言わないで。頑張ればなんとでもなるのよ。」
ひったくるように私のカップを覗こうとしたとき、ハリーとロンのところに居た先生が悲鳴をあげた。
「これは、死神犬、グリムですわ！大凶の予兆、死の予兆です！！」
その言葉にハーマイオニーが立ち上がり、先生に反発した。
面倒ったらなんの。
他人事で見守っていると授業が終わった。
…あの人苦手だ。
占い学も、ズタボロな成績を修めてしまうだろうな…w
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ひいらぎ - fairy tale様、ご指摘感謝いたします。修正いたします。更新楽しみにくださってとても嬉しいです。ありがとうございました。 (2017年12月27日 6時) (
レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
fairy tale - はじめまして。いつも更新を楽しみにさせていただいてます。1度目のコメントが誤字の指摘であることをお許しください。正しくは「アメニーガス」ではなく「アニメーガス」です。修正の方よろしくお願いします。長文失礼しました。 (2017年12月26日 23時) (レス) id: 9f8c232ed9 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - よっつー様、ありがとうございます！暇さえあれば更新してますのでww楽しみにしてくださり嬉しいです！精進して参ります！w (2017年12月24日 20時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
よっつー(プロフ) - オォー？これからどうなるのやら楽しみですなぁ、早い更新ありがとうございます（？）これからもニヤニヤキュンキュン頑張ってください！ (2017年12月24日 17時) (レス) id: 9908cce7f6 (このIDを非表示/違反報告)
ひいらぎ - (・×・)様、ありがとうございます！！楽しんでもらえて何よりです！私のモットーはニヤニヤとキュンキュンをお届けすることですので嬉しいです！wこれからもよろしくお願いします！ (2017年12月19日 19時) (レス) id: 246d2e56cc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ひいらぎ | 作成日時：2017年12月15日 19時
