第30話 嫌う理由など ページ31
「この命が尽き果てるまで、何があろうとも貴方様について行きます。」
それは、一種の武人としての、従者としての契りだった。
そして、私が白龍様に出来る最善の言葉であり、選択だった。
私の命を預ける、という意の契りに白龍様は驚愕なさっていた。
「あの…、白龍様?」
「…ったわけじゃないんですよね?」
「え、あの…」
「俺を嫌いになったわけじゃないんですよね!?」
瞳に薄らと涙模様を浮かばせ、白龍様はそう尋ねられた。
私はそっと白龍様の手を取り、自分の手を重ねた。
白龍様のお手は、小さく震えていて、
まるで『不安で不安で仕方がない』と訴えているようだった。
「白龍様、私は幼少時から貴方様のお傍で仕えてきました。」
「…うん。」
「今更ながら、白龍様を嫌う理由など何処にありましょうか?」
その言の葉に、白龍様の瞳に輝きが戻り始める。
「私は、白龍様を嫌いになんてなれません。」
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(=゚ω゚)ノ - ヤバイィィィ!!!ドキドキキュンキュンしちゃう! (2013年12月10日 17時) (レス) id: 35ca3092a8 (このIDを非表示/違反報告)
Koran(プロフ) - 白龍くん可愛過ぎ!!!!!!続き楽しみにしてます!!!!! (2013年1月25日 19時) (レス) id: bdd60be7de (このIDを非表示/違反報告)
杏伏(プロフ) - 白龍くんにドキドキです!!(*´ω`*) (2013年1月21日 17時) (レス) id: a74c33c744 (このIDを非表示/違反報告)
みっさーv(・ω・)v(プロフ) - 白龍可愛いよぉぉぉぉぉ//// (2013年1月20日 15時) (レス) id: b06a22da69 (このIDを非表示/違反報告)
*。遊愛。*(プロフ) - はくりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううあああああああああああ (2013年1月20日 15時) (レス) id: ba4eb1fe84 (このIDを非表示/違反報告)
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