第20話 夢と契り ページ21
『待ってください…、──様っ!』
『ごめんな、A。』
『嫌です…、行かないでくださいっ!』
『白龍を…頼むな。』
小さな頃の夢。
稽古を終えて、部屋に戻ったところまでしか頭に記憶が残っていない。
机で寝ていたとなると、いつの間にか寝てしまっていたようだ。
「失礼します、姉う…、涙を流されて、どうなされたんですか!?」
「え?」
何か用事で訪れた青舜が、私を一目見、驚いた表情を浮かべた。
私が泣いている?
まさか…、と思い、頬に手を当てる。
青舜の言う『涙』らしき水滴が、指先に触れた。
「何か苦痛や悩みなど、抱えてるのでは…」
「心配ありがとう、青舜。大丈夫よ。」
私のことを一生懸命心配してくれる我が弟に私自身の重荷を背負わせられるものか。
これは、私だけの、私が生んでしまった重荷だ。
私は心配を掛けぬように、水色に輝く青舜の髪を撫でた。
「…青舜、私はやり果たせてみせるわ。」
あの方と交わした契りを、必ず…。
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(=゚ω゚)ノ - ヤバイィィィ!!!ドキドキキュンキュンしちゃう! (2013年12月10日 17時) (レス) id: 35ca3092a8 (このIDを非表示/違反報告)
Koran(プロフ) - 白龍くん可愛過ぎ!!!!!!続き楽しみにしてます!!!!! (2013年1月25日 19時) (レス) id: bdd60be7de (このIDを非表示/違反報告)
杏伏(プロフ) - 白龍くんにドキドキです!!(*´ω`*) (2013年1月21日 17時) (レス) id: a74c33c744 (このIDを非表示/違反報告)
みっさーv(・ω・)v(プロフ) - 白龍可愛いよぉぉぉぉぉ//// (2013年1月20日 15時) (レス) id: b06a22da69 (このIDを非表示/違反報告)
*。遊愛。*(プロフ) - はくりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううあああああああああああ (2013年1月20日 15時) (レス) id: ba4eb1fe84 (このIDを非表示/違反報告)
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