【マギ】 俺じゃダメですか？ 【白龍】

第15話　言葉より行動 ページ16

「え…、えぇぇぇぇぇぇっ！」
　
　
青舜はともかく、姉上が嘘を吐くはずもない。
　
…ということは、俺の勇気を振り絞って言った言葉は無意味…？
　
　
「だから、Aには行動あるのみ。言葉なんて、ただの飾りに過ぎないの。」
　
「姫様の言う通りです。あの時、勢いに委せて唇を奪っておけばよかったのですよ。」
　
　
青舜の言葉に、俺は１秒程間を開けてから やっと内容を理解した。
　
　
「なっ！？/////何を言うのですか！無理に決まってるじゃないですか！！///」
　
「なら、姉上と想いを通じるなど無に等しいことかと思いますよ？皇子。」
　
「そうね…。Aは白龍には大変な女性ですから。」
　
　
確かに、弱虫で泣き虫な俺には無理なことかもしれない。
　
だけど、こんな俺でもA殿のことは諦めきれない。
　
簡単に諦められるのなら、初めから好きになってはいないだろう。
　
　
「そんなことは…俺が重々承知してますよ。姉上。」
　
「そう…。」
　
　
　
　
「俺は必ず、A殿を振り向かせてやりますよ。」
　
　
　
　

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