第14話 好意の違い ページ15
「………」
何故、俺は呆れた様子の姉上の前で正座しているのだろうか。
俺の前で、軽く腕組をしている姉上は小さく溜め息を吐いた。
「白龍、貴方は十分頑張ったとは思うわ。」
「はぁ…」
「だけれど、Aには言葉は無効化よ?」
…は?
ついそう言い返してしまいそうだった。
「姫様っ!」
そんな時、ちょうど席を外していた青舜が部屋へと入ってきた。
姉上の顔を伺うと、何かを伝えるように小さく頷いた。
「やっぱり…」
「やっぱりって…、俺には何が何だか分からないのですが…」
「皇子、はっきり言います。姉上には、皇子の好意など伝わっていませんよ?」
その青舜の言葉に、俺は目を見開き、耳を疑った。
「え?」
「一応、好意としては伝わってはいるのですが…」
「貴方の“異性”としての好意としては、Aには一切伝わってはいないの。」
何を言っているのだろう。
俺が『好き』だと伝えたら、A殿はあんなにも泣いていたではないか。
それに、A殿は嬉しいと言っていたのだから
十分、俺の“異性”としての好意は伝わったはず…。
「Aはね、白龍の好意を“従者”に対しての好意と勘違いしているのよ。」
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(=゚ω゚)ノ - ヤバイィィィ!!!ドキドキキュンキュンしちゃう! (2013年12月10日 17時) (レス) id: 35ca3092a8 (このIDを非表示/違反報告)
Koran(プロフ) - 白龍くん可愛過ぎ!!!!!!続き楽しみにしてます!!!!! (2013年1月25日 19時) (レス) id: bdd60be7de (このIDを非表示/違反報告)
杏伏(プロフ) - 白龍くんにドキドキです!!(*´ω`*) (2013年1月21日 17時) (レス) id: a74c33c744 (このIDを非表示/違反報告)
みっさーv(・ω・)v(プロフ) - 白龍可愛いよぉぉぉぉぉ//// (2013年1月20日 15時) (レス) id: b06a22da69 (このIDを非表示/違反報告)
*。遊愛。*(プロフ) - はくりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううあああああああああああ (2013年1月20日 15時) (レス) id: ba4eb1fe84 (このIDを非表示/違反報告)
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