第12話 来ないで ページ13
稽古場に来たのは良いけれど、槍を掴む手に力が入らない。
目頭が熱くなり、“嫌われてしまった”という不安から頬に何かが流れる。
挙句の果てには、足から力が抜けていって立ってすら居られなくなった。
「…っうぅ」
そんな時だ。
「……A!」
懐かしいその呼び名に、ゆっくりと視線を向ける。
そこには、髪を乱し、息を切らせた白龍様が居た。
「A殿…」
その場から、こちらへ近づこうとする白龍様に対し
「来ないでくださいっ!!」
私は、声を大にして張り、顔を手で覆い隠した。
従者である私が、仕えるお方にこんな醜い顔を見せたくない。
「…嫌だ!俺に顔を見せてくれるまで、Aの前から退かないっ!!」
白龍様のお言葉遣いに、まさか…と思い指の隙間から様子を伺う。
私の視界に映ったのは、小さな頃のようにポロポロと涙を流した白龍様のお姿。
今にも大泣きしてしまいそうな白龍様に、私が出来るのは1つだけ。
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(=゚ω゚)ノ - ヤバイィィィ!!!ドキドキキュンキュンしちゃう! (2013年12月10日 17時) (レス) id: 35ca3092a8 (このIDを非表示/違反報告)
Koran(プロフ) - 白龍くん可愛過ぎ!!!!!!続き楽しみにしてます!!!!! (2013年1月25日 19時) (レス) id: bdd60be7de (このIDを非表示/違反報告)
杏伏(プロフ) - 白龍くんにドキドキです!!(*´ω`*) (2013年1月21日 17時) (レス) id: a74c33c744 (このIDを非表示/違反報告)
みっさーv(・ω・)v(プロフ) - 白龍可愛いよぉぉぉぉぉ//// (2013年1月20日 15時) (レス) id: b06a22da69 (このIDを非表示/違反報告)
*。遊愛。*(プロフ) - はくりゅううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううううあああああああああああ (2013年1月20日 15時) (レス) id: ba4eb1fe84 (このIDを非表示/違反報告)
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